パフューム ある人殺しの物語のあらすじ・作品解説
パトリック・ジュースキントの小説「香水 ある人殺しの物語」の映画化作品で、2006年に公開されたドイツ/フランス/スペインの合作映画である。監督は「ヘブン」「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ。 ジャン=バティスト・グルヌイユの一生は、汚物と悪臭に満ちた魚市場で産み落とされるところから始まった。が、彼には驚異的で独特の嗅覚があり、全ての事象をその嗅覚で計る癖があった。彼の周囲は悪臭に満ちていたが、たった一度、至福の香りを放つ少女と出会うが殺害してしまい、香りも失われてしまう。事件は露呈することなく彼は成長するが、その思いは激しい欲求へと変わり、その香りを再現するため調香師のバルディーニに弟子入りするが…。 グルヌイユを「追憶と、踊りながら」のベン・ウィショー、バルディーニを「レインマン」のダスティン・ホフマン、リシを「ハリー・ポッター」シリーズのアラン・リックマン、ローラを「ピーター・パン」のレイチェル・ハード=ウッドが演じた。ナレーションは「ヘル・ボーイ」のジョン・ハート。
パフューム ある人殺しの物語の評価
パフューム ある人殺しの物語の感想
町ですれ違った香り 昔の恋人と同じ香りだと香りを眼で追う
グロヌイは産み落とされるという言葉がふさわしい、ちゅるんと産み落とされて孤児院で育つ。これ彼の名前のように爬虫類的な表現だ。ちなみに彼の名前のグロヌイはフランス語で蛙だ。かれは女を香りで作り出そうとする、うっすらほほに産毛が眩しいマーケットの赤毛のスモモ売りの女の子。彼女の愛らしさをエッセンスとして取り出したいと願う。彼の願いは女のエッセンスを取り出したい、ただそれだけ。好きなものを美しいものを自分の手で再現したいと願う。しかし、彼の願いとは平凡に暮らす人々には恐怖となる、エッセンスを取るのに殺して取るんだから、迷惑千万な話。美しい香りを取り出しても、美しい感覚を人に抱かす、感情をゆすぶる夢を見せることが出来ても、彼には彼の匂いは無かった。全ての人には備わっている匂いが、彼には無い。ここら辺が映画の始めで見られる爬虫類的な彼の生まれて育つ環境である。一言だけ、付け加えたい、ナゼ香料を発...この感想を読む
そしてまさかの展開へ
超人的な嗅覚を持った青年が、究極のパフュームを作るために殺人を重ねるのですが、私も匂いフェチ(人の臭いとかじゃないけど)なので、その気持ちは分からないでもないです。どう考えても、彼のやっている事は変態行為ですが、後一歩で究極のパフュームが完成できるという所で捕まってしまった時は、「もうちょっとだったのに!」と、自然に彼側になっていたので面白かったです。ついに彼も終わりかと思われた時に、物語は急展開します。究極のパフューム=フェロモンの効果ってすごい。急にコントのような映画になってしまいましたね。そしてまさかの最後。こんな終わり方の映画って他にあったでしょうか。愛されず生れ落ちた青年の、悲しい一生でした。
凄い嗅覚を持つ主人公が香水を作ろうとした物語
香りをテーマにしている映画とあって難しいと思っていたのですが、上手く表現して幻想的な映像で魅了してくれます。パッケージの印象どおりの内容。昔のパリは臭かったというイメージも上手く表現できています。すべてを通して、視覚から香りが漂ってきそうな構成になっていてお見事。しかし、主人公は究極の香りを作るために多くの女性を殺害します。ちょっと幻想的でありながら変態的、猟奇的な内容になっています。マニアックな主人公もよく出来ていた面白いストーリーだったのですが、この評価の理由は…とにかくあのオチは無い(笑)最後、えええ!?と思って笑いさえ出てきてしまいました。あのラストはどうしても自分的にはいただけない。途中まではとてもいいと思って観ていただけにとても残念です。
パフューム ある人殺しの物語に関連するタグ
パフューム ある人殺しの物語を観た人はこんな映画も観ています
- 俳優
- ブラッド・ピット、他
- 俳優
- クリステン・スチュワート、他
- 俳優
- リヴァー・フェニックス、他
- 監督
- ロブ・ライナー
- 俳優
- ビル・パクストン、他
- 監督
- サム・ライミ
- 俳優
- ユアン・マクレガー、他
- 監督
- グレン・フィカーラ、他
- 前へ
- 次へ