パフューム ある人殺しの物語の評価
パフューム ある人殺しの物語についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
パフューム ある人殺しの物語の感想
町ですれ違った香り 昔の恋人と同じ香りだと香りを眼で追う
グロヌイは産み落とされるという言葉がふさわしい、ちゅるんと産み落とされて孤児院で育つ。これ彼の名前のように爬虫類的な表現だ。ちなみに彼の名前のグロヌイはフランス語で蛙だ。かれは女を香りで作り出そうとする、うっすらほほに産毛が眩しいマーケットの赤毛のスモモ売りの女の子。彼女の愛らしさをエッセンスとして取り出したいと願う。彼の願いは女のエッセンスを取り出したい、ただそれだけ。好きなものを美しいものを自分の手で再現したいと願う。しかし、彼の願いとは平凡に暮らす人々には恐怖となる、エッセンスを取るのに殺して取るんだから、迷惑千万な話。美しい香りを取り出しても、美しい感覚を人に抱かす、感情をゆすぶる夢を見せることが出来ても、彼には彼の匂いは無かった。全ての人には備わっている匂いが、彼には無い。ここら辺が映画の始めで見られる爬虫類的な彼の生まれて育つ環境である。一言だけ、付け加えたい、ナゼ香料を発...この感想を読む