ハチミツとクローバーのあらすじ・作品解説
ハチミツとクローバーは、2007年に公開された映画で、『木更津キャッツアイ』『ピカ☆☆ンチ』の櫻井翔、『男たちの大和/YAMATO』の蒼井優をはじめとし、伊勢谷友介・加瀬亮・関めぐみが5人の美大生を演じた。 美大に通う男女5人の友情と葛藤、それぞれ複雑に交差する淡い恋心を描いた作品である。また、恋に落ちたことで変わって見える世界をリアルに表現する役者たちと、演出も見どころである。一目ぼれ・片思い・報われない恋を経験したことのあるすべての女性へ送る、究極の恋愛青春映画だ。 この映画の原作は、羽海野チカの同タイトルコミックであり、『月刊 コーラス(今はCocohana)』にて、2006年から2010年まで連載されていた。2015年時点の単行本の売り上げ部数は850万部以上に上り、「第27回講談社漫画大賞少女部門」や2006年版・2007年版の「このマンガがすごい!オンナ編」に二年連続受賞するなど、高い評価を得た作品である。
ハチミツとクローバーの評価
ハチミツとクローバーの感想
原作が好きな人にも。
どちらかといえば良い寄りの意味で、原作漫画以上のものではなかった。かな。大好きな原作漫画。原作の持ち味の大きな一部分が、あの森田さんのしっちゃかめっちゃか感(≒ギャグ要素)だと思うので、それを余さず再現して欲しいような、して欲しくないような、複雑な気持ちで観ました。結果、きちんと漫画との棲み分けができていたというか。ある意味安心しました。映画という短時間の作品の中で要所要所を抑えつつ、作り手も原作を大事にしてる感じの伝わる良質青春映画になっていて、原作ファンとして個人的には満足です。ただ、原作ファン全員を満足させるものではないだろうな、と思ってしまうのは仕方ない。実写になっただけでも幸せな上、その実写映画の空気感が好きになれるものだったから、恵まれてるなと感じたのでした。余談ですが、はぐみ役の蒼井優さん。実は結構背がある上、手も大きい人なので、役作りの一環で手をぐーにしてたみたいですね...この感想を読む
これはハチクロではないかも・・・
羽海野チカ原作の人気コミックの映像化作品。主人公のメンバーは、みんな原作の雰囲気に合わせてキャスティングしただけあって、雰囲気もぴったり・・・なのですが、ストーリーは全くの別物。原作はコミカルなギャグシーンが多いのですが、映画では淡々とお話が進んでいきます。ハチクロの映像化というよりは、キャラクターの設定などを使って作り上げたまったく別物の恋愛ストーリーといった感じです。ハチクロだと思ってみなければ、綺麗にまとまっているとは思うのですが・・・映像はCMのようにワンシーンが美しいし、スピッツの音楽も場面をとても盛り上げてくれるのですが、何故かあまり印象に残りませんでした。やはり、原作ファンからすると、物足りない!というのが強かったです。
懐かしくて切なくて楽しかった
原作のことは噂くらいしか知らない状況で鑑賞。原作との違いは分からないけれど、青春群像劇が懐かしくて切なくて楽しかった。一人一人の状況と片思いの矢印が最初は分からずに混乱して、結局DVDで見直したけれど、何度見ても同じように懐かしかった。定期的に繰り返し見直したいと思った作品の一つ。ドラマ化もされたけれど映画の方がいいと思うのは、はぐみと森田が一緒にいる時の雰囲気のハマり具合があるから。芸術家としてのオーラが最大限に出ていて、他の役者さんは考えられない程。竹本が遠くからしか見ることができない気持ちが分かる。花本先生の見守る姿も温かいし、鑑賞後は自分の大学時代を懐かしく思い出してしまう。