ハチミツとクローバーの感想一覧
映画「ハチミツとクローバー」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
原作が好きな人にも。
どちらかといえば良い寄りの意味で、原作漫画以上のものではなかった。かな。大好きな原作漫画。原作の持ち味の大きな一部分が、あの森田さんのしっちゃかめっちゃか感（≒ギャグ要素）だと思うので、それを余さず再現して欲しいような、して欲しくないような、複雑な気持ちで観ました。結果、きちんと漫画との棲み分けができていたというか。ある意味安心しました。映画という短時間の作品の中で要所要所を抑えつつ、作り手も原作を大事にしてる感じの伝わる良質青春映画になっていて、原作ファンとして個人的には満足です。ただ、原作ファン全員を満足させるものではないだろうな、と思ってしまうのは仕方ない。実写になっただけでも幸せな上、その実写映画の空気感が好きになれるものだったから、恵まれてるなと感じたのでした。余談ですが、はぐみ役の蒼井優さん。実は結構背がある上、手も大きい人なので、役作りの一環で手をぐーにしてたみたいですね...この感想を読む
a_s
これはハチクロではないかも・・・
羽海野チカ原作の人気コミックの映像化作品。主人公のメンバーは、みんな原作の雰囲気に合わせてキャスティングしただけあって、雰囲気もぴったり・・・なのですが、ストーリーは全くの別物。原作はコミカルなギャグシーンが多いのですが、映画では淡々とお話が進んでいきます。ハチクロの映像化というよりは、キャラクターの設定などを使って作り上げたまったく別物の恋愛ストーリーといった感じです。ハチクロだと思ってみなければ、綺麗にまとまっているとは思うのですが・・・映像はＣＭのようにワンシーンが美しいし、スピッツの音楽も場面をとても盛り上げてくれるのですが、何故かあまり印象に残りませんでした。やはり、原作ファンからすると、物足りない！というのが強かったです。
Alicefull
懐かしくて切なくて楽しかった
原作のことは噂くらいしか知らない状況で鑑賞。原作との違いは分からないけれど、青春群像劇が懐かしくて切なくて楽しかった。一人一人の状況と片思いの矢印が最初は分からずに混乱して、結局DVDで見直したけれど、何度見ても同じように懐かしかった。定期的に繰り返し見直したいと思った作品の一つ。ドラマ化もされたけれど映画の方がいいと思うのは、はぐみと森田が一緒にいる時の雰囲気のハマり具合があるから。芸術家としてのオーラが最大限に出ていて、他の役者さんは考えられない程。竹本が遠くからしか見ることができない気持ちが分かる。花本先生の見守る姿も温かいし、鑑賞後は自分の大学時代を懐かしく思い出してしまう。
aoi1981
キュンとします！！
学生のころに味わったことのあるうまく表現できない恋愛に対する切なさ、苦しさ、まさにこの映画を観ている時に体感できました。ただ切ないだけではなく、ストーリーが大学生活（美大の学生のお話）のワンシーンを切り取ったような感じなので、環境は異なりますが自分の学生時代を思い出し、「あぁ同じことやってる～」とか状況を重ねながら楽しむこともできます。恋愛ストーリーは結構あると思いますが、私はこんなに切なくて、でも心が温まるような純粋な恋愛ストーリーを観たのが初めて！！原作があるようなのですが、私は読んだことがありません。でも、実写版ならではというところもあると思うので、キュンとしたい方はぜひおすすめです！！一度ご鑑賞いただいてはいかがでしょうか？
黝璽
時には昔を思い出そう
若さというものには、悩み苦しむというものがセットになっている。だからこそキラキラしていて、何物にも変えがたいものだ。この映画は、悩みを持つかたにみてほしい。物づくりが好きだという気持ちだけを頼りに美大に入った竹本。天才的な美術の才能を持った花本はぐみ。竹本は、仲間と出会い、恋、バイト、キャンパスライフなどを経験をするうちにやりたいことを見つけていく青春グラフィティ。私自身、この映画の魅力は誰もが経験するであろう日常を描いているということにあると思う。見ているだけで、学生時代のもどかしさを思い出す。真山や野宮のように、青春スーツを丸かぶりしている気分である。少し昔を振り返りもどかしい気持ちになって、今を見つめ直し前向きになってもらいたい。
名村ぱんだ
スピッツの音楽があう
原作を読んでいるので、とても楽しめました。まず、音楽とのイメージが抜群にあっていた気がします。はぐみ役の蒼井優さんのどことなく掴めない役どころと透明感あるスピッツ草野さんの吸い込まれるような声で、美大生という芸術家の不思議な世界観が絶妙に作り上げられています。全体の雰囲気では原作からの裏切り感はないと思います。ただ、桜井翔さんが。。。もう少し繊細な部分を持ち合わせている役者さんにしてほしかったと個人的な意見です（笑）恋愛模様も複雑な心の動きがあるので、一緒に観る友達は女の子同士がいいかも。男性には好かれない映画な気がします。原作でも映画でも、はぐみに心を奪われました！
RinaE
原作のイメージがあっただけに、、。
羽海野チカさん原作のハチクロの大ファンだっただけに、かなり残念だったなぁ。という印象。キャストのイメージはかなり合ってました！とくにハグちゃん＝蒼井優さんと、森田さん＝伊勢谷友介さんは良かった！ 真山役の加瀬さんがちょっと残念。。ストーリーはほぼほぼマンガに忠実であったような気もしないでもないですが、 やはり映画時間に合わせてなのか、竹本君の自転車の旅のシーンが１夜くらいで戻ってきたように描かれちゃってて短縮されてた所や、真山とリカさんの恋にも、リカさんの暗い過去や、花本先生とリカさんとリカさんの亡くなった旦那様の過去があっての、成立できないものがあるのに、ただ短に真山ストーカーみたいに描かれちゃってて、結構残念な感じでした。 ただ、映画だけで見れば、とっても爽やかな美大生の青春ストーリーとなっていて、心温まる内容に仕上がってたと思います☆
しましま
