えっ、勝ち戦? バカを言っちゃいけませんよ。まったく、あほらしいものにも、ほどがあります。戦争はイカンです。腹がへるだけです。
妖怪大翁
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妖怪大戦争の名言集です。現在6件が登録されています。
妖怪大翁
ヨモツモノたちで東京の人間たちをパニック陥れた魔人・加藤保憲は、側近の鳥刺し妖女アギを刺し殺し「これが仕上げだ」と言い、ヨモツモノを作る溶鉱炉に入るが、偶然いた小豆洗いがこぼした小豆が入り込み、加藤は消滅する。麒麟送子・タダシと日本中の妖怪たちが勝利したのだ。夜が明けると、この様子を遠くで見ていた妖怪大翁は、側近の「お喜びください。勝ち戦のようでございます」という報告を聞くと、こう言った。
稲生タダシ
ひ弱で都会っ子だったタダシは、田舎暮らしになじめず、悪ガキからもからかわれていた。そんなタダシが夏祭りの夜、この世が危機になったとき人々を救うという麒麟送子に選ばれた。聖剣を手に麒麟送子となったタダシは、日本中の妖怪たちと、人間への怨念の塊・魔人・加藤保憲と戦い、勝利した。翌朝、幼少期に見た川姫に会えた雑誌「怪」の編集者・佐田に、タダシは「川姫も会えて喜んでたよ」と佐田を喜ばせようと嘘をついた。
加藤保憲
加藤保憲は東京にアジトを移し、捕らえた妖怪をヨモツモノに変え、人間界をパニックに陥れた。これが日本中の妖怪に「祭りが始まった」と噂が流れ、全国の妖怪が上京してきた。タダシは川姫と共に、加藤に戦いを挑んだが、加藤に倒されてしまう。加藤は「憎い、人間が。ならば、復讐すればいい」と言いながら止めに入る川姫に「なぜ」と尋ねると、川姫は「復讐は人間の証」と答えた。加藤は笑みを浮かべ、こう言った。
川姫
川姫(陰陽師が使い捨たヒトガタだったが、加藤の魔界に転生し人間への恨みを共にはらそうという誘いを断った妖怪)に、タダシが「加藤保憲って何なの?」と聞くと、川姫は「元は人間。あなたたちが滅ぼしたこの国の先住民が、魔人となって蘇った」と説明した。しかし、タダシは「この国の先住民?全然、分からないよ」と言ったので、川姫は「かわいそうに。あなたたち人間は何も知らずに生きているのね」と言い、こう言った。
油すまし
タダシを見た油すましは「貧弱な麒麟送子じゃのう」と言うと、一本ダタラなら折れた聖剣を打ち直すことができると言って、一本ダタラを探すと、一本ダタラは見たこともないおぞましい光景の中にいた。それを見たぬらりひょんは「ありゃ、ヨモツモノじゃ」と言い、皆に説明したが、タダシが「どうゆうこと?」と聞いてきたので、油すましは、こうタダシに言った。
ぬらりひょん
タダシは、伝説の聖剣を手にしたが、悪霊・鳥刺し妖女アギとの戦いで剣を折られ、気を失ってしまう。そして、タダシは気がつくと、そこには恐しくも愉快な妖怪たちが集まっていた。妖怪たちは、折れた剣を打ち直そうと、刀鍛冶の一本ダタラを探すと、一本ダタラは、見たこともないおぞましい光景の中にいた。それを見たぬらりひょんは「あのおぞましい炎。間違いない。ありゃ、ヨモツモノじゃ」と言い、こう説明した。
水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきというそうそうたる顔触れが原案を出したという期待感が大きかったせいか、ちょっと厳しめの判定になったかもしれません。しかし、どうにも中途半端感が漂う作品です。神木隆之介くん、栗山千明さん、豊川悦司さん、菅原文太さんをはじめ、妖怪役の皆さんもキャスト陣はいい味を出していると思います。ただ、ストーリー展開がどうにも中途半端で、何をメインにしたいのかわかりません。神木くん演じるひ弱な少年の成長物語あり、芸人さんを起用した妖怪たちのドタバタが繰り出すお笑い要素あり、人に粗末にされた物の怨念を利用する、虐げられた先住民である加藤の恨みという現代文明への風刺あり、機械的な化け物と戦うアクションあり……1つ1つはいいテーマなのに、どれも掘り下げが甘く、寄せ集めで終わっているのが残念です。さらに、シリアス展開かと思うと笑いが入り、笑いかと思うといきなり泣けるシーン...この感想を読む