ナショナル・トレジャーの感想一覧
映画「ナショナル・トレジャー」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
まさに宝さがしといった映画
武力VS頭脳の攻防「独立宣言書」を武力戦で狙うイアンに対し、頭脳戦で狙うベンの攻め方の違いに注目です。警備員の身分証を偽造したり、監視カメラの映像を前もって盗撮していたりとベンの方は手が込んでいます。一方武力行使のイアンですが、監視カメラの映像を偽造するのはベンと同じですが、指紋認証を突破するために警備員を襲って指紋認証をクリアしたり、ドアも機械で無理やりこじ開けようとします。警備員を襲ってしまっているので、いくら監視カメラの映像を偽造しても時間稼ぎにしかならず、FBIにも乗り込まれてしまい、あと一歩のところでベンに先を越されてしまいます。しかし、さすが武力戦だけあって銃を撃つのには迷いがなく、ベンをみつけるとすぐ撃ってきます。「独立宣言書」を盗み出すところで一番の好きなシーンは売店のシーンです。レプリカを万引きしようとしていると思われたベンは、結局本物を1本35ドルで買うことになりましたが...この感想を読む
身近がいい
物語設定も面白く、登場人物それぞれがよく頑張っていると思います。でも、やっぱり主役のニコラス・ケイジよりも悪役でおなじみのショーン・ビーンのほうが魅力的にうつりますね。これは俳優さん個人の魅力でしょうか。娯楽として楽しめるし、残虐シーンもなく、派手な銃撃戦もないので、お子様と見ても大丈夫です。宝探しってワクワクする冒険テーマの定番だと思いますが、そのヒントが未開のジャングルの奥地とかではなくて、身近なところに隠されていたりすると余計に謎解きに霧中になりますね。それぞれの謎を解いて手にする小道具も面白いです。雰囲気を盛り上げていくのに欠かせませんね。ちょっと無理やりかな、というところもありますが、難しいことを考えずに楽しめる映画です。
謎解きするニコラス・ケイジを見よう
ニコラス・ケイジ主演の冒険ものです。ダヴィンチ・コードと似ていました。謎解きと宝探し。テンプル騎士団だし。いつも思うのは、歴史的建物を壊して・・・ストーリー上その建物は後はどうなるの?(笑)一番興味深かったのはおまけの本物のトレジャーハンターの話。暗号文字とかすごい面白そうでした。こういう映画を見ると暗号とか、歴史上の謎の集団とか、神話とかそういうものに興味を持つ・・・まぁすぐ飽きるんだけど見終わった後はそういう本を読んじゃったりします。頑張って謎解きするニコラス・ケイジを見るのもたまにはいいもんですよ。さぁ一緒に謎解きをしてみよう!きっといい頭の体操になる・・・気がします。
現代の冒険映画
インディ・ジョーンズは今見ても面白い冒険映画だが、この作品『ナショナル・トレジャー』は現代版冒険映画とも言うべき作品で、映画の2時間程を、日常生活では経験できないハラハラドキドキと共に楽しみたい、という娯楽性にはぴったりな映画だ。1ドル札に隠された謎、独立宣言書の裏面、フリーメイソンなど、よくあるキーワードが出てくるが、冒険するのは大都市の地下。日常生活のすぐ近くにある非日常という舞台設定が、ワクワク感を加速させる。お決まりのように、ひとつのものを巡って対立するものが現れるが、その追いかけっこも楽しく、トレジャー映画として、そちらのサスペンスよりも暗号解読などのドキドキを優先させてくれる演出が嬉しい。主演がニコラス・ケイジなので、主人公なのにちょっと頼りなさそう、というのもポイントが高い。最後のシーンでは思わず感情移入してしまい、良かったね、と口走ってしまう傑作だ。