NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIEの評価
NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIEの感想
高身長ハットリくん
原作がコミックであればあるほど、実写にしたときの元イメージとのギャップが問題にされがち。本作も当然ながらそのような見方の対象となってしまい不遇かもしれない。まず主演の香取がカッコ良すぎて、小学生のケンイチとの「同世代」という原作設定からは離れないといけない。作品自体がコミカルなので、「ぐるぐるホッペ」と蒼い装束にリアリティを追求しだしてしまうと楽しむことはできないだろう。もっとも、10代の子役がハットリ君を演じたとしても、映画特有な長丁場を持たせることは不可能かもしれず、香取のハットリ君器用というキャスティングはむしろ正解であるともいえる。同じく藤子A氏原作の『怪物くん』がキャラクターを上手く料理したのに比較すると、非常にもったいなさが残る作品となった。