サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUSの評価
サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUSの感想
健一を見守るおばあちゃんの絶対的な愛
サトラレの能力は、頭で考えていることが全て言葉となって周りの人に発信されてしまうこと。だからこそ本作は言葉で溢れている。健一が普通の生活の中で悩み、苦しんでいることも全部言葉となって伝わってくる。この映画で一番の拠り所となるのは、おばあちゃん。何事もないかのように同居しているけれど、常に健一の頭の中で考えていることが伝わってくる。それなのに、そんな素振りやストレスを感じることも見せずに、ただただ健一を受け入れる。きっと誰もが一度は考えたことがあるだろうが、現実ではあり得ない題材。それなのに、悩み苦しむ健一の言葉がストレートに届くことによって、おばあちゃんが健一を包み込む愛が余りにも温かいから、違和感を感じることなく「こういう世界なんだ」とそのままを愛することができる映画。
綺麗で切ない
大好きな映画です。鈴木京香さんが美しい恰好いい惚れる! 彼女が演じる洋子の、サトラレ健一による内心の振り回されっぷりも素敵です。話の内容自体はものすごく切ない。八千草薫さん演じるおばあちゃんの存在感や人間性が、健一の状況の大部分を救っているような気がします。もしいなければ、ひたすら悲劇だったんじゃないかと。映画として映える抽出の仕方が上手いと思います。何度でも楽しめる描き方です。あと安藤政信がまたいい…!スペーストラベラーズと今作の2作に渡り、確実に女子のハートを掴む俳優さんです(笑)ところで特異な状況なだけに、つい実際身の回りにいたら…と考えてしまいますが。兎に角思春期とかイヤですね…。
サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUSの登場キャラクター
里見健一
よみがな:さとみけんいち 性別:男性 国籍:日本 所属:サトラレ 性格:裏表がない 特徴:自分に不向きな職業についている 特技:天才的な医療技術 物語上での目的:名医として成長していく 職業:臨床医 利き腕:左利き