ときめきミッドナイトのあらすじ・作品解説
「ときめきミッドナイト」は2002年から2009年までCookie(集英社)およびその増刊号であるCookie Boxで掲載された池野恋による漫画である。同作者の漫画である「ときめきトゥナイト」のリメイク版となっており、単行本は全9巻が発売されている。 主人公は、江塔蘭世(えとうらんぜ)というごく普通の女子高生である。彼女の父親は魔界研究をしている小説家であった。蘭世は同じクラスの亜論と最近付き合い始めたばかりだが、本当に好きなのかどっちつかずの思でいた。そんなとき、シュンという少年が転校してくるのだが少しずつシュンのことが気になり始めてしまう。実はシュンは魔界の王子で、亜論とは双子で生まれた兄弟であった。魔界では双子が縁起が悪いとされたため人間界に捨てられた亜論だったが、魔力が解放されつつあるためシュンは魔界の決まりで亜論を殺しに人間界へやって来たのである。魔界と人間界、3人の恋愛などを描いた作品である。
ときめきミッドナイトの評価
ときめきミッドナイトの感想
代表作品のパラレルワールドを描いた作品
池野恋氏の代表作のパラレルワールド池野恋氏と言えば、思い出すのは「ときめきトゥナイト」という人は多いだろう。アニメ化もされ、昭和50年代、少女たちは皆この漫画に夢中になり、この作品のヒーロー真壁君を皆理想としていたものである。間違いなく池野恋氏の代表作品と言える。ときめきミッドナイトは、このときめきトゥナイトを作者自らがパロディ化、パラレルワールドとして描かれた、大変珍しい作品である。自分の作品で、ましてやかなり有名な作品で、読者のキャラクターのイメージなどがもう固定されてしまっているような作品をパロディ化するというのは、描く側もかなり決断が要ったのではないかと察する。賛否はありそうだが楽しめる元作品のときめきトゥナイトのイメージをとても大事にしている人からすると、真壁君であって真壁くんでない真柴シュンや、主人公の江塔蘭世にしろ、どう受け止めていいか、パロディにする必要があったのだろうか...この感想を読む
どうしても比べてしまう
昔読んでいた「ときめきトゥナイト」の続きかまたは改訂版かなと思いながら手に取ってみました。1巻を読んだ限りでは、登場人物はほとんど同じようですが、ランゼ一家は普通の人間だったり、シュンとアロンが逆になっていたり、かなり変わっていました。「トゥナイト」のランゼの吸血鬼ぶりが好きだったんですけどね。あと、シュンのボクシング姿やクールなところとか。これを初めて読んだのであれば、素直に受け入れられたのかもしれませんが、どうしても「トゥナイト」と比較してしまう。「トゥナイト」のほうが意外性があったり、魅力的なような気がしてしまいます。読んでいる私の年齢が違うからなのかもしれませんが。