スライディング・ドアのあらすじ・作品解説
スライディング・ドアは、1998年に公開されたイギリス・アメリカ映画である。監督・脚本は、「サベイランス -監視-」「ジョニー・イングリッシュ」「デンジャラス・パーキング」のピーター・ハウイット。製作は、シドニー・ポラック、フィリッパヒ・ブレイスウェイト、ウィリアム・ホーバーグ。音楽は、「シャイン」「エリザベス」のデヴィッド・ハーシュフェルダー。出演者は、グウィネス・パルトロー、ジョン・ハナー、ジョン・リンチ、ジーン・トリプルホーン。 広告代理店に勤めるヘレンは、恋人ジェリーと同棲中。ある日、まだ寝ているジェリーを残して慌ただしく出勤するが、遅刻をしてしまった挙句に解雇を言い渡されてしまう。ショックを受けながら駅に向かうヘレンだが、乗ろうとした電車のドアが閉まってしまった。ここから話は「電車に間に合った場合」「電車に間に合わなかった場合」の二つに分かれ、それぞれのストーリーが展開されていく恋愛映画である。
スライディング・ドアの評価
スライディング・ドアの感想
駆け込み乗車から始まる、一人の女の二つの話
着眼点がおもしろい。別々のストーリーが几帳面に交互に繰り返されていく他にない感じが面白かった。どちらのストーリーも同じくらいの分量で進められていく。ある意味視点は平等。これも「恐怖分子」と同じような、日々の偶然性や出来事の偶発性みたいなものを主題にした映画のように感じられた。人との出会いは本当に偶発的であるとこの映画を見ると思わされる。たまたま電車に乗ったから出会えたあの人。たまたまあのバーに友達と訪れたから出会えたあの人。私の周りにいる人に感謝しなくちゃなと思わされると同時に、その限られた世界で惚れたはれたを繰り返す私たちが少し滑稽に思えたり思えなかったり。運命性がそこに感じられるような、そうでもないような。まあ言ってしまえばどこで話を切るかの問題だとは思う。電車に乗れたほうが多分その瞬間は乗れなかった自分よりはハッピー。彼氏の浮気がわかってしまったときも多分わかっていない自分のほう...この感想を読む
もしもあの時・・・
グウィネス・パルトロウ主演のオシャレな映画。会社をクビになり、帰り道に地下鉄に間に合ったときと、間に合わなかったときの2つの物語が並行して進んでいくストーリーです。普通の恋愛映画ですが、その手法がとてもオシャレで素敵だったので、大好きな映画になりました。もしもあの時~だったらというのは、誰しも考えることですが、それを映画のストーリーにするのはアイディア勝ちだなと思います。そして俳優陣も派手さはないけれど、とても渋くていい俳優さんを使っていてそちらも好感度が高い理由です。ジェームズ役のジョン・ハナーはハリウッド大作にも何本か出ていますがイギリスのとてもいい俳優だと思います。