レナードの朝の評価
レナードの朝についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
レナードの朝の感想
人生は苦しくも、極めて美しい。
名作「レナードの朝」映画「レナードの朝」は、確か若かりし頃に倫理の授業で観た記憶がある。良い映画だった。そして、1990年に公開された映画だが、色褪せない「名作」といった印象がある。今回、十数年の時を経て、改めてこの映画を観てみたくなり、観た。その感想を以下に書いていこうと思う。人生はささやかな苦難に溢れている。冒頭のレナードの少年時代のシーンが終わると、セイヤー医師が職を求めて病院にやってくるシーンがある。一応の職は得られたものの希望の職とは遠く、その職場でも器用には立ち回れない様が、自然で丁寧に描かれている。今までの自分自身の経験や感情とも重なって「こういう上手くいかなさってあるよなあ…」と心底感じ入り、一気に映画の世界の中へと引き込まれてしまった。大概人生はささやかな苦難に溢れている。時には、「ささやか」ではないかもしれない。常に順風満帆な人などいない。「レナードの朝」前半部分のセイ...この感想を読む