草の上 星の下のあらすじ・作品解説
草の上星の下は、2008年6月19日に集英社から出版された谷川史子による短編漫画で、「草の上星の下・サルビア・プリズム・春が来たなら・告白物語」の全5作が収録されており、電子書籍でも購入可能である。 「告白物語」は作者描き下ろしの後書きとして、各コミックスの巻末に掲載されている。 表題作は、恋愛も仕事も順調な女性の元に結婚して海外に行っていた姉が突如訪れ、その平穏をかき乱していく物語である。「サルビア」では旦那が隠し持っていた元恋人との写真を通し、過去の恋愛の取捨について描く。「プリズム」は、同棲相手のいる教師に恋をしてしまう女子高生の物語である。「春が来たなら」は、長年父子家庭で育ってきた女性が、結婚目前に遭遇する父親の事故を切欠に大切な想いに気付く物語である。 谷川史子は少女誌の「りぼんオリジナル」でデビュー以降、女性誌にも活動の場を広げ、今も尚、幅広い世代の女性から根強い支持を集めている。
草の上 星の下の評価
草の上 星の下の感想
男女共に人気のある作家さん
まずは表紙、裏表紙を楽しむべし細く、まさに少女漫画!という感じの柔らかいタッチの線、ふわふわのマシュマロの様な色の使い方は絶品。ずっと眺めていられる。草の上 星の下(表題作)7つ違いの、自分とはタイプの違う美人な姉への羨望と嫉妬。私にはそんなに離れた姉がいないからよくわからないけど、親が自分より上の兄弟の言う事の方を良く聞くっていう点で、面白くないのは理解出来る。そして姉妹ってこんな感じなのかなと思う。親どころか恋人までも姉をちやほやする所は読者もモヤモヤ・・・。見事なまでに主人公の朝子に感情移入している自分に気づく。プロなのだから当然と言えば当然だが谷川さんはキャラクターの描き方が抜群に上手いと思う。姉だけではなく、恋人との関係も読者に忘れさせる事無くきちんと描かれているし、仲直りの小道具としてのタイヤキも絶妙なタイミングで突っ込んでくる。谷川さん独特の丸い絵柄がストーリーと合っていて...この感想を読む