フレンジーのあらすじ・作品解説
フレンジーは1972年に公開されたイギリスのサスペンススリラー映画。 アーサー・ラ・バーン原作の小説を評価が下降していたアルフレッド・ヒッチコックが故郷のイギリスへカムバックして見事復活を遂げた作品と言われている。 (なお、遺作になる2つ前の映画とも言われている) 脚色は「ナイル殺人事件」や「探偵スルース」のアンソニー・シェーファーが手掛け、「博士の異常な愛情」のギル・テイラーが撮影を担当する。 また、"ヒッチコック復活"ということもあり、1972年度の英国アカデミー賞では監督賞を含む4部門がノミネートされ、KINENOTEでもサスペンス映画としての評点が74点と高い評価を得ている。 主演は「マクベス」「ナイル殺人事件」のジョン・フィンチ。 この作品は離婚した元妻が連続殺人の被害者になったことから、元空軍のブレイニーが犯人と疑われ逃亡を図るが犯人の正体が意外な人物なうえに罪を着せられあっけなく逮捕されてしまうもののオックスフォード警部はブレイニーの態度に疑問に抱くという内容になっている。
フレンジーの評価
フレンジーの感想
ダイナミックで生き生きとしたヒッチコック演出!
生まれ故郷のロンドンを舞台にヒッチコック監督の演出は、ダイナミックでフレッシュ映像美に結実しています。また美しい場所ばかりでなく、薄汚れた犯罪の匂いがする下町の雰囲気も映し出されて、まさにロンドンに来ている気持ちにさせられます。ここではまた、ヒッチコック監督のお得意なテーマの一つである”間違えられた男”の物語ですが、今回は、早々に犯人を明らかにするという構成になっているところが新鮮です。犯人の変質的でネチネチと語られるところは、まさにヒッチコックならではのものです。へんてこな料理に悩まされる警部のエピソードや、ネクタイやネクタイピンといった小道具の使い方など、見どころ満載です。
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