なんて素敵にジャパネスクのあらすじ・作品解説
なんて素敵にジャパネスクは、氷室冴子原作のコバルト文庫で人気だった小説を山内直実が漫画化したものである。1989年から1993年にかけて白泉社の「花とゆめ」に連載、全11巻。 主人公「瑠璃(るり)」は、平安時代の藤原一門のお姫様にもかかわらず、お転婆で破天荒、型破りな姫。結婚にも興味がなく、幼い頃預けられたところで出会った「吉野君(よしののきみ)」をひたすら思い続けていた。そんな瑠璃姫に好意を寄せていたのが弟「融(とおる)」の友人で幼馴染の「高彬(たかあきら)」。この二人の結婚するまでの騒動を描いたもので、側近女房の「小萩(こはぎ)」を始め、美しい藤宮様や二の姫など女性だけでなく、魅力的な鷹男(たかお)など男性も登場する。 平安時代の生活用品や独特な言い方、政治的なことが誰でもわかりやすく簡単な説明があるため気軽に読むことができる。また、1986年にはラジオ、1987年にテレビドラマ(実写版)も放映されている。
なんて素敵にジャパネスクの評価
なんて素敵にジャパネスクの感想
平安恋愛事情
原作はコバルト文庫コバルト文庫から読書好きになる女の子は数多くいるのではないでしょうか。この作品の原作は氷室冴子。数多くの作品が、女の子が胸きゅんする青春物語です。この作品は平安時代の貴族の姫君の結婚にまつわる恋愛物語ですが、事件を解決していく謎解きミステリー要素もあり 、そこから平安時代の貴族の生活習慣や様式、現代とは異なる恋愛事情などがコミカルに描かれ、単なる恋愛物語だけで終わらない面白さがあります。漫画から入るも良し、原作から入るも良し、どちらからでも楽しめます。また、この作品から歴史に興味が湧き源氏物語を読んでみようと思えました。原作の世界観を裏切りません原作が小説の場合の映像化は賛否問われるところですが、この作品は成功しているのでは無いでしょうか。原作から入った私は、最初は粗野でお転婆娘な姫君のザンバラ髪に愕然とし、他の美しく可愛く描かれている姫君達との差にショックを受けました...この感想を読む
なんて素敵にジャパネスクの登場キャラクター
高彬
よみがな:たかあきら 年齢(作品時):15歳 性別:男性 国籍:日本 所属:公達 性格:真面目でお役目一辺倒 特徴:字も和歌も下手 価値観:身分や世間体を重んじる 特技:琵琶は名人球 家柄:右大臣家