パピヨンのあらすじ・作品解説
自らの体験を描き累計1000万部の大ベストセラーとなった、アンリ・シャリエールの同名小説を映画化。1973年に公開されたアメリカ映画で、監督は「パットン大戦車軍団」「猿の惑星」のフランクリン・J・シャフナー。音楽は「風とライオン」のジェリー・ゴールドスミス。 蝶のタトゥーから”パピヨン”と呼ばれる男が殺人罪で南米ギアナの刑務所に収監された。が、彼は殺人に関しては無実であった。その刑務所は、噂にたがわぬ地獄で、次々と囚人たちが死んでいく中、パピヨンは偽札作りのドガと知り合い、彼を守る代わりに資金の提供を約束し、脱走を試みるが失敗。”人食い牢”と噂されるサン・ジョセフ島の独房に収監され、さらなる地獄を見るが…。 パピヨンを「荒野の7人」「大脱走」のスティーブ・マックイーン、ドガを「真夜中のカーボーイ」「マラソン・マン」のダスティン・ホフマンが演じ、興行収入5300万ドルの大ヒットとなった。他にマチュレット役をロバート・デマン、クルジオ役をウッドロー・パーフリー、アンソニー・ザーブなど。
パピヨンの評価
パピヨンの感想
人生の浪費という、大罪を犯させた権力に対する、執拗な抵抗と、自由への不屈の執念を描いた「パピヨン」
1931年にアンリ・シャリエール(パピヨン)は、無実の殺人罪のため、南米フランス領ギアナへ流刑になりました。 それから13年にも及ぶ過酷な監獄生活の中で、何度も脱獄を試み、失敗した後、懲治監でのまるで地獄のような想像を絶する極限の生活に耐え抜き、最後に絶海の悪魔島からベネズエラへの脱出に成功して、遂に自由を勝ち得たのです。 彼(パピヨン)の異常で、過酷な体験をもとにした実録物は、1969年にフランスで出版されるや、今世紀最大の冒険ロマンとして読者の大きな感動を呼び、1973年までに世界17カ国で1,000万部以上の超ベストセラーになりました。 そのあまりの反響の凄さは、フランス政府を動かして、1970年に彼は特赦を受け、40年ぶりに晴れて母国フランスの土を踏みましたが、その喜びも束の間、1973年7月喉頭癌のため65歳でこの世を去りました。 彼のその生涯は、まさに無実に対する、絶える事のない苦闘と抵抗で費やされた一生でもありま...この感想を読む
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