トーチソング・トリロジーのあらすじ・作品解説
俳優/作家/歌手であるハーヴェイ・ファイアスタイン原作/主演でトニー賞を獲得した同名の舞台劇を、自らが脚本を書き、主役のアーノルドを演じ映画化した、1988年公開のアメリカのコメディ映画。監督は、本作が代表作のポール・ボガート。登場人物はみな優しく心癒される珠玉作である。 ゲイのショーパブを経営する女装ゲイのアーノルドは、かすれ声で恋歌を歌いながら、今日も今日とて若いバイセクシュアルのエドに入れあげ、捨てられたばかり。そんな時現れたのは若く可愛らしいゲイのアランで、アーノルドの人間性に魅かれた彼はアーノルドと恋に落ちる。小さなアパートで幸福で穏やかな愛を育む2人だったが、ほどなくしてアランは、ゲイを嫌うチンピラに襲われ死亡してしまうが…。 アランを「レディホーク」「フェリスはある朝突然に」のマシュー・ブロデリック、アーノルドの生き方を認めない母親を「奇跡の人」「アグネス」のアン・バンクロフト、エドを「ジャック」のブライアン・カーウィン、エドの妻を「バーディ」のカレン・ヤングが演じている。
トーチソング・トリロジーの評価
トーチソング・トリロジーの感想
全てが全力なんだな
大好きな映画です。中年のあんまり美しくないドラッグクイーンのアーノルドと、その「家族」と「愛」の物語、陳腐な言い方ですが。ゲイである自分、理解してくれないけど自分とそっくりな実のママ、女性と結婚してしまうバイの恋人と、とてもキュートで相思相愛なのにひき裂かれてしまう恋人と、二人の間の「息子」悲しいこともたくさんあるのだけど、決して負けることなく、エネルギッシュに生きるアーノルドは本当に素敵です。顔を合わせればケンカしてばかりのママとも、本当は深い愛で結ばれてるんですよね。最後、ケンカ別れみたいな、和解したみたいな別れ方には、何度見ても痺れます。