サテリコンのあらすじ・作品解説
サテリコンは1969年にイタリアで、1970年に日本で公開されたイタリア&フランス合作の風刺劇映画および"フェリーニのローマ三部作"の3作目である。 イタリア映画の巨匠・フェデリコ・フェリーニが原案・脚本・監督を務め、(原案と脚本はベルナルディーノ・ザツポーニとの共同)「続 夕陽のガンマン 地獄の決斗」のアルベルト・グリマルティが製作にあたる。 主演はイギリスのTVドラマで活動していたマーティン・ポッター。 共演者にはハイラム・ケラー、マックス・ボーン、「甘い生活」のアラン・キュニー、「ピンク・パンサー」シリーズのキャプシーヌ、マガリ・ノエルら。 日本公開時の配給元はユナイテッド・アーティスツが担当している。 この作品は世も廃れ出していた紀元前のローマで快楽に溺れていた男子学生のエンコルピオの奇妙な出逢いなどを描く内容となっている。
サテリコンの評価
サテリコンの感想
フェデリコ・フェリーニ監督の自己耽溺が生んだ、人工の極致に咲いた地獄花とでもいうべき、怪奇な映像の交響曲 「サテリコン」
壮大な自己告白の戯画化である「8 1/2」を1963年に作った、世界最高峰の映像作家・フェデリコ・フェリーニ監督は、その女性版ともいうべき1964年の「魂のジュリエッタ」で初めてカラー映像に挑戦し、神秘性と幻想の世界へと深く足を踏み入れましたが、この映画「サテリコン」は、毒々しいまでに絢爛として、人工の極致に咲いた地獄花とでもいうべき、怪奇な映像の交響曲なのです。自作の解説がうまいフェリーニ監督は、この作品について「これは未来へでなく過去へ向かってのSFの旅である」と語っていて、もし一言で「サテリコン」を説明しろと言われれば、なるほどこういう他はないだろうと思われます。とにかく、この映画はフェリーニ監督初の古代劇であり、また彼がなんらかの形で"原作"を借りたものも初めてなのです。その原作者は、一世紀のローマに生きたペトロニウス。有名な暴君ネロは、キリスト教徒を迫害し、母を殺し妃を処刑したローマ皇帝ですが...この感想を読む
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