気狂いピエロのあらすじ・作品解説
気狂いピエロは1965年フランス公開、フランス、イタリア合作映画であり、1950年代末頃から巻き起こった若い監督たちによるロケ中心の撮影や即興演出などを盛り込んだ映画運動ヌーヴェルヴァーグの代表作品とされる。 アメリカの作家ライオネル・ホワイトによる1962年の小説「十一時の悪魔」を原作としているが、前述の通り演出は即興で組まれた。 この作品は、妻や都会での生活に退屈していた男があるパーティで再会した女性と一夜を共にした翌朝、女性の部屋で見知らぬ男の死体を見つけたことで二人の逃避行に発展、これまでの生活にない充実感を感じながらも破滅へと進んでいく物語である。 監督は「勝手にしやがれ」「軽蔑」のジャン＝リュック・ゴダール。 主人公は「ボルサリーノ」や1995年公開の「レ・ミゼラブル」のジャン＝ポール・ベルモンド。共に逃避行の旅に出る女性役には「女は女である」でベルリン国際映画祭女優賞を受賞したアンナ・カリーナ。
