汚名の評価/評判

サスペンスをたっぷり味わえます

物語の展開に合わせて場面・場面がサスペンスたっぷりの見せ場になっています。イングリッド・バーグマン演じる売国奴の娘と呼ばれたアリシアとケイリー・グラント演じるＦＢＩ捜査官のデブリンの恋愛を軸に、ナチの残党が中南米に潜伏して陰謀を企むが・・・というストーリーは、ヒッチコックにはお手のものです。原子爆弾の基になるウラニウムの入ったワインの瓶が見つけられるシーンやそのワインがある酒蔵のカギをこっそり盗むシーン、小道具の使い方などどれをとってもサスペンスのお手本となるシーンばかりです。主役の２人が自動車で無事に立ち去った後、陰謀の首謀者セバスチャン(クロード・レインズ)が仲間たちを呼びに行くショットでの結末は、いかにも簡潔でスッキリとした物語の展開になっています。