ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールの評価
ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールの感想
様々な「憧れ」が結実したミュージカルに迫る
私のミュージカルに対するイメージを打ち壊したミュージカル。夢を持った主人公が、様々な困難に立ち向かう。喜びや怒り、苦悩・甘いロマンスを楽曲に乗せ、歌い上げるスターの姿に観る者は皆、魅了されます。私は常々、ミュージカル作品の筋書き、メッセージ性があまりにも似すぎてはいないか。どれもシチェーションが違うだけで、人々の夢と挫折、恋模様を単純なプロットに当てはめているだけではないか。いつからかそんな、いじわるな目線を持つようになってしまいました。特に近頃のミュージカル映画を一望してみると、私の言わんとすることがお分かりいただけるかもしれません。元々、商業映画の性格が強いミュージカルですから、観客を楽しませることが必須なのは重々承知しているつもりです。ただ、ミュージカルが提示するメッセージ性が、もっとバラけてもいいのではないか。困難に立ち向かう人間とは、必ずしもドラマチックとは限らないではないか...この感想を読む