裏窓の評価
裏窓についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
裏窓の感想
主人公ジェフの深層心理に潜む、出口のない囲いに感じるスリリングな戦慄「裏窓」
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに住む報道カメラマンのジェフ(ジェームズ・スチュアート)は、カーレースを撮影中に脚を骨折し、6週間も車椅子の生活をしている。退屈のあまり裏窓から、向かい側のアパートの部屋を覗いていると、ある雨の夜、住人のセールスマンが、トランクを持って3度も出入りする。そして翌朝、長患いをしているその妻が、消えていた。ジェフはセールスマンが妻を殺したに違いないと推理する-----。このサスペンス・スリラーの神様アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」は、怪我をしてギブスをはめたカメラマンのジェフが、退屈しのぎに裏窓から向かい側のアパートを覗き続けているシーンから始まります。普通なら、本を読むとか、ラジオを聴くとか、恋人がいるのだから、彼女と時間を過ごすとかするのだろうに、どうもこのジェフという人間が、ひたすら「見る」ことにこだわってしまうのは、対象を視覚で捉えるカメラマンとい...この感想を読む