板前・伊橋悟の新たなステージ
原作者の急逝を乗り越えた『味いちもんめ』の次なる展開『ビッグコミックスペリオール』上で連載していた人気作品『味いちもんめ』だが、原作者あべ善太の急逝により連載は急きょストップすることになる。新たに福田幸江という原作者を迎え、再開されたのが今回考察する『新・味いちもんめ』である。舞台を新宿の料亭”藤村”から新橋の老舗料亭”桜花楼”へと移し、再び追い回しから修行をスタートさせた伊橋悟の、奮闘記となっている。物語は”桜花楼”編、”SAKURA”編、”京都修行”編の三本がメインエピソードとなり、京都修行の後、伊橋は店を持つことを打診され、新章『味いちもんめ・独立編』へと繋がっていくことになる。本考察では”桜花楼”編~”京都修行編”までを取り上げるので、何卒ご了承いただきたい。伝統とビジネスの狭間で『味いちもんめ』は人情と人間ドラマを主題としていた作品だが、『新・味いちもんめ』は伝統とビジネスの...この感想を読む
4.04.0
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