よいこの黙示録のあらすじ・作品解説
よいこの黙示録は、青山景によって描かれた漫画で、2010年の漫画雑誌「イブニング」18号から2019年の21号まで連載されていた作品である。作品が完結する前に、作者の青木氏が死去したため未完となっている。とある小学校を舞台に、人間の集団心理と宗教との関係を描いた意欲作である。 物語は、新人教師である湯島朝子が、産休で学校を休むことになった担任に変わって、授業を受け持つことになったところからスタートする。ところが、この学級には伊勢崎大介という心に問題を抱えた生徒がいた。驚くことに、伊勢崎は同級生の森ユリカを教祖として、学級内に新興宗教を起こそうという野望を抱いていたのである。教師の湯島朝子は、伊勢崎の口車にまんまと乗せられ、彼の野望に手を貸してしまった。得体のしれない伊勢崎大介は、クラスメイトたちの心の悩みにつけ込み、それを巧みに利用していくのだがー。 人間の心の闇と、宗教とにスポットをあてた貴重な作品である。
よいこの黙示録の評価
よいこの黙示録の感想
すごい設定
「よいこの黙示録」は青山景先生の漫画です。小学校の中で突然新興宗教が立ち上がります。そしてなぜ、宗教ができたのか、何がこのクラスに起きたのか?を描いています。主人公は湯島朝子という女の先生。赴任初日から遅刻しちゃうドジな先生だけど、素直で可愛らしいいい人。この湯島先生が担任となったクラスに新興宗教が立ち上がってしまいます。クラスの伊勢崎という男の子が、巧みにみんなを操り、コントロールし、湯島先生まで巻き込みながら宗教ができていく過程を描いた漫画です。宗教というと、身近なようで遠いというか、、大人になったら遠い友達に変なのに誘われたとかよくあると思うんですが、宗教が生まれる過程を見る漫画ということでとても珍しいとおもいます。私は私生活ではそういうのマジムリなんですが、漫画だと興味深く読めました。