アオイホノオのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,135件

アオイホノオ

4.004.00
画力
3.50
ストーリー
3.50
キャラクター
3.67
設定
3.83
演出
4.17
感想数
3
読んだ人
5

アオイホノオのあらすじ・作品解説

「アオイホノオ」は、小学館「週刊少年サンデー」、「スピリッツ増刊・YSスペシャル」、「ゲッサン」と、連載雑誌が休刊などにより複数誌に及んでいる漫画作品である。作者は島本和彦で、テレビドラマにもなっており、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、及び小学館漫画賞一般向け部門の受賞作品でもある。 漫画家になることを目標に大作家芸術大学映像計画学科で修業を積んでいる焔 燃(ほのお もゆる)を主人公に、周囲の強い個性や才能を持つ学生との学生生活を描く。ストーリー序盤から既に燃は自分の実力に大きな自信があり、特にSFコメディのジャンルを得意としているも、特に行動は何も起こしていなかったが、庵野秀明(あんの ひであき)、山賀博之(やまが ひろゆき)ら実名で作中に登場する人物らの才能に仰天し、向上心を手に入れたように画力を上げていったり出版社に対して原稿を持ち込んでのPRを行ったりと、プロ漫画家になるために積極的になっていく。

アオイホノオの評価

総合評価
4.004.00
(3件)
画力
3.503.50
ストーリー
3.503.50
キャラクター
3.673.67
設定
3.833.83
演出
4.174.17

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アオイホノオの感想

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控えめに言っても面白い 島本和彦の自叙伝的ギャグ漫画

漫画家を目指す人は必読の一冊『アオイホノオ』は島本和彦の自叙伝的ギャグ漫画である。主人公のホノオはおそらく島本和彦本人を投影したキャラクターであり、その他にも大阪芸術大学での同級生をモデルにしたキャラクターが、作中には多数出演している。その中でもひときわ目を引くのが、庵野秀明、赤井孝美など後のアニメ界をけん引する人物の登場だ。実名で登場する彼らは、学生当時、どういった経緯でアニメ界に名を轟かせたのか、主人公ホノオモユル(島本和彦)そっちのけで克明に描かれている。もちろん、『アオイホノオ』はフィクションなので全てが真実という保証はない。だが、80年代の漫画界で、のちに重鎮となる彼らがどのように悩み、どのような苦労の末に作品を描いていったか。その断片を知る上でも『アオイホノオ』は必読の一冊といえるだろう。たとえ何が真実なのか判断がつかなくても、制作・創作に携わった人間の筆舌しがたい苦労は、...この感想を読む

4.04.0
  • すらりすらり
  • 111view
  • 2044文字
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焔くん(作者)に憧れる

僕はドラマから入った口なのですが、結構はまりました。漫画家やアニメーターを志す人たちの漫画ってだけで惹かれます。正直なところ、庵野監督の若かりし頃に興味があって見始めましたが、序盤からみんな焔くんに持って行かれた感じです。(庵野さんは庵野さんで面白いキャラクターで好きです)どこまでがフィクションかはわかりません。どれも嘘のような話であるし、真実だとしたら、面白い学生時代をおくってたな、羨ましいな島本先生と嫉ましくもあります(笑)今では、焔くんのような生き方に憧れのようなものをいだいています。無駄にポジティブでネガティヴな屁理屈セリフや打たれ弱いところは、全体的に憧れる対象ではないのかもしれませんが、なんだかんだ自信満々にいってのける様がいいのです。自信満々に言い切られると、屁理屈でもかっこよく見えたりするもんだなぁ。あと、壁にぶち当たるたびに漫画家になるかアニメーターになるかで葛藤する...この感想を読む

4.04.0
  • らっちかほしらっちかほし
  • 65view
  • 776文字

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