触れられないのは壊れるのが怖いから 失うのが怖くなってはじめて人はそれが大事なものだと気付くんだ
飯塚翔太
WILD ADAPTERの評価
WILD ADAPTERの感想
魅力的なキャラクター・演出
峰倉かずやが描くキャラクター峰倉かずや先生の作品のファンである方なら、峰倉先生の描くキャラクターに魅力を感じられずにはいられないと思います。私自身、『最遊記』をはじめ峰倉先生の作品は網羅していますが、『WILD ADAPTER』を読み返す度に改めてこの主人公に何かを感じられずにはいられません。一見平凡で、普通の青年に見えるこの男。(まぁ普通にしてても高校生には見えませんが・・・)「久保田誠」という人物に対してどんなイメージを抱いたでしょうか。無邪気で己の気持ちのままに行動する時任とは真逆のクールな印象を受けるミステリアスな眼鏡男子・・・。作品の中では時任に異常なほど執着する久保田を描き、狂気的でありながらも孤独な一面を見せ、久保田の人間性やこれまでの生き方を場面場面で匂わせています。ふとした表情や言動を細かいタッチで描き出しキャラクターの心情を表現するのは峰倉先生の十八番です。時任と久保田は正反対の...この感想を読む
秋吉
PICKUP
横浜が舞台のほろ苦いアングラBL
謎多き2人が主人公この作品のメインとなる2人の少年。年齢的には少年と言えるのだが、言動や時折見せる全てを諦めているようなある意味自虐的とも思わせる表情や態度は少年と言うはあまりにも多くの事に関わりすぎたような雰囲気を纏っている。そんな2人だが、まず出会い方が普通ではない。誰なのか、名前も顔も知らない人間を捨て猫のように拾って帰った久保田の思考回路がまず謎である。その後もお互いの素性や詳しいことを知らないま生活を共にする2人の事は、読者も中々真実を知れないところがまた魅力的であり、どんどん作品にのめり込む理由とも思える。また、その他の登場人物の多くにも簡単には知れない秘密や謎、人物の性格などにまつわる過去があるというのも深く読み込める理由である。体ではなく精神での繋がりこの作品は所謂BLにカテゴライズされるものではあるが、だからといってキスシーンや2人の性的な表現があるわけではない。それどころか...この感想を読む
黒猫
BL界の異端で最高の純愛
この作品を普通のBL漫画だと思って手に取った方は驚いたのではないでしょうか。なにせウィキペディアで【WILD ADAPTER】を調べるとジャンルが【ハードボイルド】になっています(笑)確認はこちらで。 その名の通り、裏世界の事薬に関する細かい設定周囲の人間関係などまるで青年誌のような話や設定。そして裏世界ならではの人間ドラマ射撃シーンの迫力人の命の散る様それらを峰倉 かずやさんの素敵な絵で容赦なく魅せられます。そうして、その世界観に引き込まれていく。それだけでも素晴らしい作品なのですが、掲載誌は主にBLを掲載する雑誌です。一般的なBL漫画と比べてあまりそういった絡みが少ない作品に見えます。ですが、久保田が時任を拾って、名前を付けてから様々な時間を共に過ごす中で、時任を失うことへの不安や恐怖を感じたり、時任に受け止められることへの安心感を覚えてくる。それがますます手放せなくなっていき、強い執着心になり時任のこ...この感想を読む
Osaru
WILD ADAPTERの登場キャラクター
時任稔
よみがな:ときとう みのる 生年月日:9月8日 年齢（作品時）:20歳前後の様子 血液型:B型 身長:168㎝ 体重:58㎏ 性別:男 性格:少々生意気だが、根はまっすぐで繊細 名づけ:久保田誠人 過去:戸籍上では5年前(1993年)に海外で死亡している
久保田誠人
よみがな:くぼた まこと ニックネーム:くぼちゃん 生年月日:昭和54年8月24日 血液型:O型 星座:乙女座 性別:男性 国籍:(多分)日本 性格:不明 趣味:賭け事(麻雀等) 好きな食べ物:パフェ等の甘いもの
飯塚翔太
WILD ADAPTERの名言
主人公が拾った少年がワイルドアダプターにより痛む右手をおえて、大丈夫だと言ってる側で、主人公が触れずただ見ている事で相手を大事だと認識した瞬間。作中で知り合った少年が側で感じた一言。
