僕の初恋をキミに捧ぐの評価
僕の初恋をキミに捧ぐについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
僕の初恋をキミに捧ぐの感想
どこにも気持ちの行き場がない苦しみの漫画
残酷な運命を前に正直にはなれないとにかく、この漫画は悲しさばかり。嬉しさは本当に少なくて、それがちょっと出てきただけで感動はするんだけど、トータルで苦しさが勝ってしまう。そんな物語である。逞には病気がある。重い心臓病で、小さなころから入退院を繰り返してきた。入院していても、主治医の娘である繭がそばにいてくれて、いつも遊んでくれた。病気は治るって先生は言っていたし、がんばってお注射も我慢して、病気を治して繭と結婚したい。それだけを願っていた。こういう病気が絡んだ漫画は本当にやりきれないというか、誰のせいにもできないものだと思う。本来は。だけど、この作品の中では、逞が20歳まで生きることはできないということを、安易に伝えてしまった修学旅行先の医者、そして主治医でありながら、簡単に嘘をついてしまった医者、逞への申し訳なさ・自分たちの失敗であるかのように感じてしまった両親たちなど、たくさんの人の...この感想を読む