龍狼伝のあらすじ・作品解説
「龍狼伝」(りゅうろうでん)は山原義人(やまはらよしと)による漫画作品。2006年まで「月刊少年マガジン」(講談社)で連載された。コミックスは全37巻が発行されている。1997年に第21回講談社漫画賞少年部門を受賞。また続編にあたる「~中原繚乱編」がある。メディアミックスとしては1998年発売のドラマCDがある。 物語は三国時代の中国、現代からタイムスリップしてきた主人公の少年・天地志狼(あまちしろう)とヒロイン泉真澄(いずみますみ)の二人は、否応なしに国家騒乱の渦へと巻き込まれる。天性の慧眼と「術」の修行により、歴史の英雄たちと肩を並べてバトルを繰り広げる志狼たち、広大な大陸を舞台とする波瀾万丈なストーリーが描かれる。 たびたび諸作品のモチーフとなってきた「三国志」であるが、本作においては小説「三国志演義」をおもな下敷きとしている。また、漢や匈奴に対しての独自のストーリーが描かれているのも特徴。
龍狼伝の評価
龍狼伝の感想
異色な三国志の名作
三国志を題材にした名作マンガは数多く存在するものの、その中で一番オリジナル色の強い作品と言えばこの「龍狼伝」だろう。舞台は当然三国志の時代…かと思いきや開始は中国に向かう修学旅行生たちが乗る飛行機の中?!しかしそこに突然龍が現れ、主人公である天地志狼とその幼馴染であるますみを三国志への時代へと誘った。学生服姿、という三国志の時代には似つかわしくない姿で三国志の時代に連れ来られた二人は「竜の子」として数奇な運命を辿っていくことになるのであった…。このようにオリジナル主人公が存在し、また竜の子など当然本来の三国志には存在しないオリジナル要素がたくさん出てくるので本物の三国志が好きな方には抵抗があるかもしれません。しかしオリジナル要素があるからといって従来の三国志キャラクターが軽く扱われているわけではなく、むしろ尊重されているといって良いでしょう。最初の頃こそ絵に若干の癖がありますが、なんと...この感想を読む