異色な三国志の名作
三国志を題材にした名作マンガは数多く存在するものの、その中で一番オリジナル色の強い作品と言えばこの「龍狼伝」だろう。 舞台は当然三国志の時代…かと思いきや開始は中国に向かう修学旅行生たちが乗る飛行機の中?! しかしそこに突然龍が現れ、主人公である天地志狼とその幼馴染であるますみを三国志への時代へと誘った。学生服姿、という三国志の時代には似つかわしくない姿で三国志の時代に連れ来られた二人は「竜の子」として数奇な運命を辿っていくことになるのであった…。 このようにオリジナル主人公が存在し、また竜の子など当然本来の三国志には存在しないオリジナル要素がたくさん出てくるので本物の三国志が好きな方には抵抗があるかもしれません。 しかしオリジナル要素があるからといって従来の三国志キャラクターが軽く扱われているわけではなく、むしろ尊重されているといって良いでしょう。 最初の頃こそ絵に若干の癖がありますが、なんとこれが山原先生のデビュー作でもあるのでそれも仕方のないこと。 またそれも志狼が成長していくのと同調していくかのように絵とシナリオのクオリティも高まり、1993年から始まった連載が今なお継続しているという人気作品となっているのです。
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