不能犯のあらすじ・作品解説
不能犯は集英社グランドジャンプにて2013年10号から連載開始された作品。著者は2001年にデビューした熊本県出身の男性漫画家、神崎裕也で、原作は宮月新。その他の連載作品に週刊ヤングジャンプで連載した「亜熱帯ナイン」や週刊コミックバンチの「ウロボス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-」などがある。 主人公は不気味な目をした謎の男、宇相吹正で、数々の変死事件の前に現れる。犯罪にかかわっていると思われるのに誰も彼の犯罪を立証することが出来ない。それゆえに犯罪を実証できない容疑者、不能犯と呼ばれている。宇相吹正の殺害方法は、人間の思い込み、プラシーボ効果を利用したもの。依頼者からの依頼を受け、錯覚や思い込みを利用し、人に自分自身のの死を確信させ、死に追いやると行った手法で次々と殺人を犯していた。彼の目的は「人間は脆いと証明するため」と作中で語っている。一話完結の読み切り方式で憎悪や歪んだ欲望、嫉妬、愛などをテーマに人間の心の闇に潜む恐怖を描いている。
不能犯の評価
不能犯の感想
思い込み
まだ2話までしか読んではないですけど、本屋さんで1話の試し読みをみて続きが気になったので、購入しました。とりあえず凄く面白いと思いました。主人公は思い込みで直接手を下すことなく人を殺すことが出来るので、毒を盛っていないのに毒が盛られていると思い込んであっさり死んでしまったり、引っ込むナイフで刺されたのに本物のナイフで刺されたと思い込んだり、精神的に狂ってしまったり、実際は違うのにそうなんだと思い込ませることで、人間がいかに脆いものなのかが描かれていると思います。読んでいて次はどんな思い込みをさせるのだろうとか、どんな物語になっているんだろうとか続きが凄く気になってしまう作品でした。物語自体は繋がってはいるけど依頼が1つ1つ終わっていくので短編集みたいな感じでわりと読みやすいと感じました。主人公についてはまだあまり深く書かれていないので、どうして人を殺す仕事をるのか、殺した後に人間は哀しいな...この感想を読む