それが誰であれ傷つき打ち拉がれた者に向ける拳を持たないからこそ…ぼく達は人間なんだ
アステア
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ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章は、1991年から1997年までの期間連載された藤原カムイによる漫画作品である。掲載誌である月刊少年ガンガン創刊当初から連載が開始され、同誌の看板作品として人気を集めた。コミックスやガイドブック等の関連書籍の累計発行部数は1800万部以上にのぼり、また1996年には劇場版アニメ化されるなど、少年ガンガン黎明期を代表するヒット作となった。 勇者ロトの血を引く主人公アルスと仲間達の出会い、宿命付けられた旅立ちとバトルを描く冒険の物語である。タイトルの冠する通り、ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」の物語や設定が原作として数多く盛り込まれており、原作ストーリーの裏側や敵キャラクターの以外な一面などのアイデアはゲームユーザーからも高い支持を集めた。またそれらのアイデアがゲーム側に使われる、所謂逆輸入といった形で採用され、連載が終わった今もなお多くのファンに親しまれている作品である。
まさに山あり谷ありの冒険ストーリー勇者とその仲間たちが世界を救う物語です。さすがスクエニだなと思うのが、とにかくゲームの中に入ったかのようなストーリーです。勇者アルスの生まれと育った環境、戦士たちとのうまい具合の出会い、あまりに巨大な悪の敵と戦っていく姿、それに伴い生まれる悲しいこと・辛いこと、ライバルが仲間となるどんでん返し、そして乗り越える感動。とにかく無駄なく、全部必要だったなと思うくらいの流れでした。一人では決して成しえなかったという気持ちが伝わります。終盤、一度パーティーを解散するイベント(イベントっていうとすでにゲームっぽい…)が発生するんですが、そこで仲間一人一人の決意に再度スポットライトが当たっていくという…最終的には、気持ちの強さがいかに大事かっていうのを伝えてくれていました。だいたいRPGって仲間殺さないですけど、スクエニは余裕で悲しみの出来事を起こします。それが如実に...この感想を読む
ロトのしるしに、アルフガルドの地。その血をひく二人の王子と、魔王バラモスの配下のモンスターとの激突。片方は正統な名を受け継ぎ、正しき者となりもう片方は魔王の妨害を受け、真逆の存在となってしまった。それぞれの名は、前者がアルス・後者がジャガン。いろんな登場人物が出てくるし、1回で終わっちゃうキャラもいたりしてつい覚えようとしちゃうから、少し大変だったかも。ルナフレアは美人なのに強くて、安心して見ていられる感じです。魔物にも友情とかあるなんて考えたこともなくてちょっとゼブルとトロルには同情しました。なにはともあれ、この巻の終盤に急に出てくる大賢者カダル。なんとなくボケてるし、カッコつけだしどうも怪しいと思ってしまうんですよね。
アステア
異魔神配下として忠誠を尽くしたが、実は利用されていただけだと知ってショックを受け、叛乱するも返り討ちにあい重傷を負った竜王に向けて