少年ケニヤのあらすじ・作品解説
少年ケニヤは1984年3月10日に公開された劇場版アニメーション映画である。角川映画製作で幻魔大戦に次ぐ2つ目の作品として発表された。DVDも発売されている。 監督は尾道三部作などで有名な大林亘彦と今沢哲男との共同監督であった。アマチュアの感性を取り入れたいとアニメーターを一般公募した。合格者の中にはうるし原智志や細田守(制作には不参加)がいる。当時高校生だったうるし原は実際に作画を担当した。 大林亘彦監督の映画「時をかける少女」でデビューした原田知世がケイト役の声を担当した。薬師丸ひろ子と共に角川3人娘と言われた渡辺典子が主題歌を歌っている。 原作は山川惣治の1951年10月7日から1955年10月4日まで当時の産業経済新聞(現・産経新聞)に連載された同名作品である。週1回の連載が人気が高く毎日掲載されるようになり、ドラマ化、映画化、漫画化にもなった。 アフリカ・ケニアを舞台に、日本人孤児の少年ワタルが父とはぐれて少年ケニヤとなり、マサイ族の酋長や動物たちと冒険する物語である。