透明人間は204号室の夢を見るの評価
透明人間は204号室の夢を見るの感想
売れない小説家が見つけたひとつの希望の光
書けない小説家の苦悩あーっ、ここで終わるのかぁ!…というのが一番の残念。もっともっとこの3人の奇妙な関係を見続けていたかったのにな。だいたい春臣は実緒がポストに短編小説を入れていたことに対して「やめてくれ」とは言ったけれども、なぜ理由を訊かなかったのだろうか。いいや、訊いてはいたけれど答えを受け取るのを拒んでいたわ。きっとそれくらい実緒の行動が不気味だったのかもしれない。早く縁を切りたかったんだ。私にも、大好きな本がある。もうだいぶ前に出版された本だけれど。その本は芥川賞の候補にまでなった。とても好きで、家族や友人にも読んでもらいたいと思っている。しかし、その作家さんはそれ以降本を出すことはなかった。いや、なかったと断定するのは失礼だな。今の時点でそれ以降、本は出ていない。書いているのか書いていないのか、それさえも分からない。すごく楽しみにしているんだけれどな。この『透明人間は204号室の...この感想を読む