マテリアル・パズルの評価
マテリアル・パズルの感想
マテリアルパズルの「真の敵」とは。
アダラパタの目的とは何なのか?最初の方はただの悪役…むしろ少し子悪党を思わせる言動をしていた人物ですが、その実「グリ・ムリ・ア」を女神に仕立て上げた張本人でもあります。言ってしまえば主人公と対峙する側のすべての元凶ともいえる人間ですが、一体彼の目的は何なのでしょうか。実力で言えば非常に強いものではありますがその上などたくさんいますし、チョーよりも下に見えます。彼が強いのは魔法の力ではなく、あくまで「人を操る力」なのです。自分は強いと自負しているチョーですら、彼に息子と会えるいう人質をとられています。ただの狂人や愉快犯とも書かれることもありますが、そうは見えないのですよね。主人公サイドからしたらただの悪人でそれは変わらないとは思いますし、女神のことも下に見ているような発言が見られます。そのことから真の女神サイドのリーダーは彼だと思うのですが、魂を操られるように見えない女神サイドの上位に位...この感想を読む
魔法使いたちのバトルスーリー「マテリアル・パズル」
3人の不老不死の魔法使いと、1人の少年の王道魔法冒険ストーリー約100年前に起きた惨劇。その惨劇を起こしたのは自分たちである。そう言い、自分たちを罪人と呼び、不老不死となり生き続ける3人と、現在の田舎育ちで正義感が強く仲間想いの1人の少年が、魔法を中心に、惨劇の真実を解きながら闘う超王道ストーリー。設定だけ、聞くだけでは、王道ストーリーに感じます。しかし、「土塚理弘」節はそんな単調なストーリーになんかさせません。思わず読み進める面白さ!それは・・・多くの伏線・どんでん返しまず初めから読者に伝えられている、魔法使いティトォによる独白の「伝承」。この話を真実と受け止めたまま読み進めると、2章からの真実に驚きます。まさに、王道。しかし、見せ方がウマイ。「本人が言うのだから、真実だろう」と受け止めてしまいますし、周りもそう発言していくために、読者もそれが真実だと受け止めるしかありません。しかし...この感想を読む