機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -の評価
機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -の感想
戦場のリアル、だけでなく 兵器開発のリアル!
ガンダム=リアルという言葉のデパート! 1979年の1stガンダム放送以来、我々はそのコンテンツに対してリアルという単語を枕詞(まくらことば)のように使ってきた。軍隊のリアル、戦争のリアル、人間関係のリアル。語ればキリがないほどである。だが、まだ光が当てられていない、リアルを語れる部分があったことを本作は証明した。兵器開発の裏話やそれに尽力する人々を描く、というリアルだ。更に本作は、一年戦争開戦からその後半に至る情勢を踏まえた展開が明確に記されており、技術畑の人々のこだわりよりも現場の事情が優先される戦争の理不尽も上手く描いている。それがこのMS IGLOOシリーズの意味だ。失敗談がリアルさを増す1話のヨルムンガンド、2話のヒルドルブ、3話のヅダ、どれも結局は試作機のみで量産化への道を歩むことは無い。いわゆる失敗作の烙印を押されたメカたちだ。1話では機動兵器:いわゆるモビルスーツ=ザク...この感想を読む