地元愛と自転車ロードレース
茄子の存在
タイトルにもなっている茄子。最初は正直なんで茄子なんてタイトルに入っているんだろうって思いました。視聴を開始しても物語も何の関係もなさそうでしたしね。でも最後のペペはこやって食べるんだよって食べるシーンで全て納得しました。アンダルシアという土地に対する愛がいっぱい詰まっているのが茄子なのだと!茄子のアサディジョ漬けとっても美味そうでしたね。こういうアニメにでてくる食べ物って実際食べてみたくなります。それほどおいしそうに描けて表現できているアニメはとても良いものです。
まだ珍しい題材
最近では弱虫ペダルなどの影響で知名度も上がった自転車ロードレース。まだこの作品が公開された2003年当時は珍しかったんじゃないでしょうか!迫力あるレースの描写も素晴らしいんですが、何よりも私がお気に入りなのは試合の実況とテレビ画面のような表現!本当にこちらもテレビでレースを見ているようなそんな臨場感がありました。声優に役者さんをむかえているせいかどこかジブリっぽいなって雰囲気を感じていたのですが、監督脚本をしている高坂希太郎さんってジブリ事務所で以前働いていたのですね!納得です。自転車も好きだそうで、そんな監督の愛もたくさんつまっている作品だと感じました。
個性豊かな人たち
皆それぞれにとっても個性があります。カルメンがものすごく美人!声をやられているのは小池栄子さんなのですが、すごくぴったりでした。ただちょっと腑に落ちないこともあります。主人公のペペは自転車ロードレースの選手でサポートする役なんですが、スポンサーからクビにしろだとか言われるんですよね。でもだからといって決してペペが無能かっていったらそうではなく、むしろ周囲の状況をちゃんと考えている描写から優秀なんだと思います。何か性格が合わないとか、スポンサーがロードレースをよく知らないとかそういう描写がないのでなぜクビにと言ったのか疑問です。あと新婚さんとペペのことも。元々カルメンはペペの恋人で兵役に行ってる間に兄貴にとられてしまったという設定なのですが、その結婚式のあとそのままの格好でペペの応援に来るんですよね。もちろん3人で話している描写などもあるので、わだかまりはないのだとは思いますが少々無神経に感じられてしまいました。でもその無神経さがぺぺの闘争心に繋がったとそれは思うのですが。兄貴とペペの心理はわかるのですが、カルメンにももうちょっと心理描写がほしかったです。
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