魔術士オーフェンはぐれ旅のあらすじ・作品解説
魔術士オーフェンはぐれ旅は秋田偵信著・イラスト草化河遊也でおくるライトノベル。魔術士オーフェンシリーズのうちのひとつであり、もう一つは1話または2話読み切りの「魔術士オーフェン・無謀旅」 全体的にコメディタッチで描かれる「無謀編」とは異なり「はぐれ旅」はシリアスなストーリー展開である。本編全20巻、短編全13巻、新シリーズ既刊9巻が販売されている。1998年10月から1999年3月に東京放送(現:TBS)で2期に分けてアニメ化。テレビアニメ2期は「魔術士オーフェンRevenge」とタイトルが変わっている。 2001年2月には富士見ファンタジア文庫を代表するもう一つの作品である神坂一著作のスレイヤーズとコラボレーションし「スレイヤーズVSオーフェン」を発表している。 シリーズ公称発行部数は1000万部。2003年に完結したが、2008年より作者公式サイトにてキャラクター名はふせられているが「あいつがそいつでこいつがそいつで」というタイトルではぐれ旅の後日談が掲載されている。
魔術士オーフェンはぐれ旅の評価
魔術士オーフェンはぐれ旅の感想
オーフェンらしくないファンタジーさ
かつての富士見ファンタジア文庫において、スレイヤーズと並んで二大巨頭であった魔術士オーフェンはぐれ旅。残念ながらスレイヤーズと違ってメディアミックスには成功したとは言えないために、派手なブームとまではいかなかったものの、物語が完結してから何年も経ったいま、ファンの要望から新シリーズがスタートするなど原作のストーリー性の高さから今なお根強い人気を持っています。もっともこの「獣」ではオーフェンらしい、リアリティを内包したファンタジーという要素は控え目で普通のファンタジー小説らしい内容となっています。オーフェンの第一作目であるのだから無理もないのですが、時系列的に無謀編の後であることを考えると物足りなさを感じてしまうのも仕方のないことなのでしょう。