JIN-仁-の感想一覧
ドラマ「JIN-仁-」についての感想が4件掲載中です。実際にドラマを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
これ以上にない作品
「有る」事のひもじさ、「無い」事の豊かさ劇中で主人公が タイムスリップしてしまった幕末の日本。現代の日本の医学を以ってすれば、 生きられる筈の人々が当たり前の様に 命を落として行く。文化、芸術、政治、価値観 、全てにおいて、まだ 乏しかった その時代。それでも、そこで生きている人々は皆共に笑い、泣き、喜び、苦しみ、悩み、迷い 生きていた。訪れるであろう未来に 想いを馳せて…。何もかもが、満たされ過ぎている 現代の日本。引き換えに、希薄になってしまった 人間同士の繋がりが、とても眩しく、そして 切なく 映りました。隠されたメッセージ。色鮮やかに美しい 万華鏡。時折 、音を立てて揺らめく様が、限りある人生の 一瞬 一瞬であるかの様で、目を凝らさずにはいられませんでした。出会い、別れ、始まり、終わり、2度とない その煌めきは、偶然でも 必然でもない。自分自身で描くものだと、強く 心に響きました。捲りめく移り...この感想を読む
たった1人で時代が変わる!
タイムスリップ東都大学付属病院の脳外科医として働いてきた南方仁ですが、謎な患者を追いかけ階段で足を滑らしタイムスリップとミステリアスな感じでストーリーが始まりました。目を覚ました仁は不思議な森で時代劇を観ているような光景を目の当たりにします。ドラマを観ていてもタイムスリップしたのは分かりましたが、あまりにも急展開でしたので途中から観るのは少し難しいです。医者ということは知っていましたが、仁を助けてくれた橘恭太郎(小出恵介)の手術の際大工の道具のような物で手術を行い成功していたのには驚きました。もし失敗していたらどうなっていたのかと思うとゾッとします。喋り方や技術が全く違う人が現れ、道具を持ち出し聞いたことのない観たこともない手術が始めるというのはすごく勇気のいることだと思いました。ペニシリンの作成今の状況は夢じゃないと段々感じ始めた仁はこの時代でペニシリンを作り、医学の歴史の改革などと...この感想を読む
仁とは思いやり・いつくしみのこと
もしかしたら医者になれるもしかしたら、自分も医者になれるんじゃないだろうか…とこの作品を見ると思う。単純に作品に感銘を受けて、医者になりたい!と思った人もいるかもしれないが、私の場合は、医者に憧れるという意味ではなくて、「あら、医者って誰でもなれるんじゃない?」と思ってしまったのだ。これはちょっとした開眼である。現代のシステム上、医者になるには、猛勉強をして大学を出たり資格を得たり、そのために時間とお金を掛けなくてはならない。けれど、このドラマを見ていると、実はそのシステムが無くても医者になることは出来るのだ…と、今さらながらにそんな当たり前のことに気づいた。医者になるためには、医学を学べばいい。医学の知識と技術を手に入れれば、人を助けることができる。人命を助けられれば「医者」というのであれば。医者になるには、資格や免許の壁を頭に浮かべてしまうが、そもそもは先人たちの知恵を受け継ぐもの...この感想を読む
新しい歴史物で面白い
主人公の南方仁(南方先生)は脳外科医として病院で働いていました。ある日の夜、謎の男性患者江と接触し、江戸時代にタイムスリップしてしまいました。そこで出会った武士の橘恭太郎を医療で救ったことをきっかけに橘家で居候することになります。現代に戻れず、恭太郎の妹の咲(さき)ととも医者として江戸の人々を現代の医療で救っていく物語です。タイムスリップした先が江戸時代なので、当然医学は進んでいませんでした。例えば、現代では当たり前のようにあるペニシリンも当時はなかった為、ペニシリン作りから行い大勢の人達のコレラを治療しました。医学に間して私は無知の中の無知ですが、そんな簡単にペニシリンは作れないと思います。そもそもタイムスリップする時点でドラマだから有り得ることだと思います。ただ、このドラマは作られたような不自然さはなく、頭の中にスーっと映像や音が入っていくような自然な感じがありました。現代で医者を...この感想を読む