紙の月のあらすじ/作品解説

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ドラマレビュー数 1,147件

紙の月

4.254.25
映像
4.25
脚本
4.50
キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.25
感想数
2
観た人
5

紙の月のあらすじ・作品解説

『紙の月』は角田光代原作のサスペンス小説です。2014年1月7日から2月4日まで、NHK総合より全5回で放送された連続ドラマです。 主人公の主婦・梅澤梨花を原田知世が演じます。梨花は実家が裕福で、お嬢様育ちではありますが、夫と2人暮らしをするごくごくありふれた41歳の主婦でした。食品会社に勤務する夫は優しいのですが、何気ない発言で梨花を傷つけてしまうことがあり、梨花は何となく満たされない気持ちを抱えながら日々の暮らしを送っていたところから物語が始まります。 その後、梨花は銀行の渉外係としてパートに出ることになり、そこで学生で映画の自主制作を行う平林光太(満島真之介が演じています)と出会ったことで、梨花の人生が狂っていきます。仕事で顧客から預かったお金を着服するようになり、次第にその額が大きくなってゆき・・・と物語は進んでいくのです。 また、NHKエンタープライズから2014年10月24日にDVD(2枚組)が発売されています。

紙の月の評価

総合評価
4.254.25
(2件)
映像
4.254.25
脚本
4.504.50
キャスト
4.004.00
音楽
4.004.00
演出
4.254.25

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紙の月の感想

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人という愚かしさの美しさを味わう

繊細で丁寧な心理描写実に丁寧な作品だなあ・・・!!というのが一番の印象でした。普通のパート主婦が思いもよらないことからお金にまつわる犯罪に手を染めて堕ちていく・・・という、よくあるテーマだと思うのだけど 、その、 「なぜ手を染めてしまったのか」「なぜ引き返せなかったのか」という理由の背景が実に繊細で、丁寧で細かな心の動きと、その心を産み出すことになった私生活の問題、心の澱、偶然が生み出したささいなキッカケ、、、それらのひとつひとつが実に納得のいく描き方で描かれていて「ああ・・・そういうことなら、普通のパート主婦がこんな大それた犯罪を犯してしまうのも、ムリはないかもね」って、人間の弱さと現代の社会の在り方をしみじみと実感させてくれる。このへん、脚本と演出、見事だなあ!! と。こういう作品に出逢えると嬉しくなりますね。抒情的かつ体感的な演技作品全編に感じることなんだけどすごく、抒情的で体感的...この感想を読む

4.54.5
  • たまこたまこ
  • 101view
  • 2617文字
PICKUP

何をしても満たされない女の演技に惹かれました

原田知世さんが演じる梨花の、何をやっても、どれだけお金を手に入れても、満たされない心が本当によく表現されてたと思います。今までなら絶対に買わなかった高価な化粧品を、手にとって買うシーンが印象的でした。この時は確かにほんの少し心が満たされていたんだと思います。同じ女性としてすごく共感できました。けれど、光太と付き合い、綺麗な服を着て、贅沢しても結局埋まらない何かがあって、やっぱり梨花は悲しそうに微笑んでいました。原田知世さんの、セリフだけでなく表情やしぐさで演じる梨花にものすごく惹かれていきました。悲しい結末しか待っていないのに、見守っていたいというか…。いつもではないけれど、何をしても満たされない孤独感を感じることは時々誰しもあるんじゃないでしょうか。だから梨花に共感し、けれど、心の何処かで「自分はこんな悲しい女じゃなくてよかった」と思って自分は満たされていたのかもしれません。満島真之...この感想を読む

4.04.0
  • 142142
  • 87view
  • 510文字

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