何をしても満たされない女の演技に惹かれました
原田知世さんが演じる梨花の、何をやっても、どれだけお金を手に入れても、満たされない心が本当によく表現されてたと思います。
今までなら絶対に買わなかった高価な化粧品を、手にとって買うシーンが印象的でした。
この時は確かにほんの少し心が満たされていたんだと思います。同じ女性としてすごく共感できました。
けれど、光太と付き合い、綺麗な服を着て、贅沢しても結局埋まらない何かがあって、やっぱり梨花は悲しそうに微笑んでいました。
原田知世さんの、セリフだけでなく表情やしぐさで演じる梨花にものすごく惹かれていきました。
悲しい結末しか待っていないのに、見守っていたいというか…。
いつもではないけれど、何をしても満たされない孤独感を感じることは時々誰しもあるんじゃないでしょうか。
だから梨花に共感し、けれど、心の何処かで「自分はこんな悲しい女じゃなくてよかった」と思って自分は満たされていたのかもしれません。
満島真之介さんの演技は、役柄のせいもあるかもしれませんが、どうにも好きになれませんでした。
甘っちょろい若い男を上手に演じていたとは思いますが、なんだか少しセリフが棒読み?と思うことがありました。
なのでキャストの点数は少し下げました。
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