紙の月の評価
紙の月についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にドラマを観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
紙の月の感想
人という愚かしさの美しさを味わう
繊細で丁寧な心理描写実に丁寧な作品だなあ・・・!!というのが一番の印象でした。普通のパート主婦が思いもよらないことからお金にまつわる犯罪に手を染めて堕ちていく・・・という、よくあるテーマだと思うのだけど 、その、 「なぜ手を染めてしまったのか」「なぜ引き返せなかったのか」という理由の背景が実に繊細で、丁寧で細かな心の動きと、その心を産み出すことになった私生活の問題、心の澱、偶然が生み出したささいなキッカケ、、、それらのひとつひとつが実に納得のいく描き方で描かれていて「ああ・・・そういうことなら、普通のパート主婦がこんな大それた犯罪を犯してしまうのも、ムリはないかもね」って、人間の弱さと現代の社会の在り方をしみじみと実感させてくれる。このへん、脚本と演出、見事だなあ!! と。こういう作品に出逢えると嬉しくなりますね。抒情的かつ体感的な演技作品全編に感じることなんだけどすごく、抒情的で体感的...この感想を読む