ラスト・フレンズの感想一覧
ドラマ「ラスト・フレンズ」についての感想が4件掲載中です。実際にドラマを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
愛?
歪んだ愛恋愛すると、独占欲が出てくるもの。それは好きの証。でもそれは時として愛する故に相手を苦しめる過重な愛情になってしまう。妬きもちと束縛や心配の具合が難しい。自分の愛情を押しつけるのは真の愛情じゃないと思う。相手の幸せを思い引く1歩も最大の愛情なんじゃないかと・・・気付かされた作品でした。縛り付けて居なきゃ居られないのは、信頼と自身の余裕の無さ。同じ愛情なのに歪んでしまうと悲しい結果になるんだな、と改めて考える時をくれた作品でしたね。親しい仲にも礼儀あり最初は微笑ましい恋愛ドラマだったのに・・・見ていくうちに心中複雑になる。不思議たな感覚に陥って。こんなに愛される幸せさと、愛され方の矛盾に気付いちゃう。友達が心配する中で今の現状が以上だと、DVだと気付いて居ながらも・・・自を思う気持ちゆえの事だと思うと周りの注意を理解しながらも、不思議と離れられない慣れて行く怖さの麻痺。体験した事あ...この感想を読む
ラストがどうしても受け入れられない。
問題がないことの方が珍しいルカはミチルが好きで、同性愛者です。ミチルは自己肯定感が低いです。ソウスケは虐待の連鎖。タケルは実姉による性的虐待による女性不信。エリは不倫しちゃうし、オグリンは自分に甘い。問題がない人はいないと思います。特に若いうちはいろんなことに悩みますし、喉に刺さった小骨のような小さな悩みで頭がいっぱいになります。とにかく悩みます。でもこのドラマの登場人物たちが抱えている問題は随分とヘビーです。リアルタイムで観ていましたが、当時学生だった私は一人暮らしの友人をうらやましく思っていました。時々お泊まりをさせてもらって、それこそワンルームに大人数で集まり、雑魚寝をしたのを覚えています。ドラマの彼らと同じではないですが、似たような環境がより一層登場人物たちに感情移入させ、また抱えている問題の深刻さを除けば、幼少期から少なからず自分が体験したことのある環境もあったため、放送日は...この感想を読む
錦戸亮の熱演ぶりで話題を奪ったストーリー
シェアハウスというものがだんだん浸透し始めた頃の男女の関係を描く物語。しかし単純なものではなくて、一人一人が影を背負ってここで暮らし始めます。この作品で、当時話題となったのは、錦戸亮演じるDV男の演技のリアルさ。あまりの熱演に、ジャニーズファンから悲鳴が上がったほど。実際のDV被害者にも、本物に近い演技と称された程でした。DVから逃げてきた長澤まさみ演じる美知留が逃げてきたシェアハウスには同性愛者の瑠可を演じる上野樹里恋多き女性で奔放な不倫をするエリを演じる水川あさ。姉に怯え女性恐怖症になるタケルを演じる瑛太。シェアハウスには心に苦しみを持った者同士がわかりあえる絆がだんだん生まれていきます。そしてお互いを理解していくうち、傷つき合いながら、性同一性障害や性的暴行を理解していきます。エンディングには衝撃的なことが次々と起こり、本当に目が離せません。切なげなメロディーは宇多田ヒカル「Priso...この感想を読む
ハッピーエンドともバッドエンドとも言い難い…
登場人物みんなが悩みを抱えていて、重たいけど見たくなる、そんなドラマでした。個人的には宇多田ヒカルの主題歌がドラマの内容にマッチしていて大好きな作品です!その主題歌、Prisoner of love。日本語で言うと愛の囚人になるのでしょうか。そこに一番当てはまるのは宗佑ではないかなと思っています。美知留にDVをふるい、自分から離れていかないよう脅し、最終的には自殺してしまう。暴力はいけないことだし、自分勝手で酷い!とも思うのですが、彼の心の内を想うととても苦しくなります。本当はきっと普通に愛し愛され幸せに過ごしたいという気持ちを持っていたはずです。どこで歪んでしまったのか…そして自殺してしまう前にその歪みを解消してあげることはできなかったのか…。宗佑以外の主要人物には自分を理解してくれる仲間がいました。でも宗佑は一人。美知留までいなくなってしまったら困る、自分を一人にしないでという思いからあんな行動をし...この感想を読む