家族狩りのあらすじ・作品解説
家族狩りは、TBSが2014/07/04~2014/09/05までの金曜日に放送したテレビドラマで、主人公・氷崎 游子を松雪泰子が演じた。 1995年に発表された天童荒太の同名小説を原作とし、ドラマ化するにあたり事件に関わる描写に演出上の配慮が加えられているが、児童虐待やアルコール中毒などの家族問題をテーマしていることや一見関係のない事柄と悲惨な事件が接点をもつという点は共通している。 児童ケアセンターに勤務する児童心理司・游子は、酒乱の父を持つ女児を気にかけており、何かあってからでは遅いという信念から積極的に動いてくれない警察にもクレームを入れるほどであった。 ある日、少年が遺書を残して家族を惨殺し、自らも自殺するという心中事件が発生する。 一家心中と判断する所轄だったが、現場を訪れた刑事・馬見原は所轄の結論に疑問を感じ独自に事件を追いはじめる。 現場に残っていた2種類の臭いを手がかりに香水を特定、同じ香りのする香水を使っている游子を殺人犯ではないかと疑うのであった。
家族狩りの評価
家族狩りの感想
家族というシステム
本当に家族を愛してる?都内で連続して起こっている一家惨殺事件、その犯行を起こしたのはいずれも子どもであり「家族を愛している」といった趣旨のメモを残し自殺をしているという奇怪な事件。事件を担当する警視庁捜査一課の刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は事件現場である匂いがすることに気づく。同じ頃児童心理司の氷崎游子(松雪泰子)は援助交際の疑いをかけられていた美術教師・巣藤俊介(伊藤淳史)を問い詰めていた。一家惨殺事件を巡り知っていく「家族」というシステムの残酷さ、愛おしさと無条理さを綺麗に飾らずリアルに描くサスペンス。原作は天童荒太氏の不朽の名作「家族狩り」で2014年の夏ドラマ、TBS系で制作。構想化までに7年もかかったというこのドラマは小説とは変えた脚本でしたが中々しっかりと筋はまとまっていたように見える。家庭崩壊やDV、介護の辛さや学校内のいじめ、引きこもりなどの目を背けられる社会的に影の部分である悲...この感想を読む
目をふさぎながらみたドラマ
最初はホラーかなって思いました。ホラーじゃないけど、ちょっとグロテスクな感じがして、そういった部分では思わず目をふさぎ、嫌だなぁと思いながらもなんとなく見続けていたら、1話が終わるころには面白く感じていました。最初はひきつけられるというより、あまり見たくないなという感じでした。私はドラマは録画して次の日の昼間に観るようにしているのですが、このドラマはさすがに子どもの起きている昼間に観て、子どもの目に留まることがあると良くないなと思い、できる限りリアルタイムや、夜に観るようにしました。ミスリードというのか、犯人が松雪康子っぽく見せたのがあざといな~と感じつつ、でももしかしたら本当にそうなのかも。と思わせられました。さらに、財前直見さんが出てきた瞬間に、この役で財前直見さんを使うってことはこの人が犯人だろうと推測できたので、その推測があったいるのかを確かめるため、続きが気になって原作をネタ...この感想を読む