OUT~妻たちの犯罪~のあらすじ・作品解説
OUT~妻たちの犯罪~は、1999年10月12日から12月21日まで、火曜日21:00からフジテレビ系で放送された。原作は日本推理作家協会賞を受賞した桐野夏生のベストセラー小説「OUT」である。 深夜の弁当工場でパート勤務する四人の主婦たちの物語で、その中の一人が日頃の家庭内暴力に耐えかねて夫を殺してしまったことをきっかけに凶悪犯罪に巻き込まれ、日々繰り返されてきた平凡な日常から転落していく様子が描かれた。主婦たちはそれぞれが家族の不仲や経済的困窮に陥ったことなどに不満を募らせており、ドラマでは彼女達の暗く淀んだ心の内がリアルに表現された。主演のリーダー格の主婦を田中美佐子、夫を殺害する主婦を原沙知絵が演じた。 主題歌は福山雅治の14枚目のシングル「HEAVEN」、エンディングは松田聖子の49枚目のシングル「哀しみのボート」である。 2002年には原田美枝子主演で映画化され、アカデミー賞の最優秀外国語映画賞に出品された。
OUT~妻たちの犯罪~の評価
OUT~妻たちの犯罪~の感想
OUT~妻たちの犯罪~
テーマによるリアリティこの物語は、どこにでもいるありふれた主婦たちが通常では考えられないような犯罪に手を染めていく、というものだがそれだけ聞けば、比較的ありふれたテーマ・構成の物語といえるかもしれないが、この作品はちょっと、一味、違う。主人公とその関係者(のちに犯罪共犯者となるのだが)たちは、「弁当工場の夜勤勤務のパート従業員」という、私たちの現代社会では確実にリアルに存在していてその現場では実に多くの人たちがその仕事に従事しているであろうけれど自分か自分と関わりのある者がその仕事に関係していない限り日常の中でなかなか目にすることはない、という「非日常」と「日常」を絶妙に融合させている点。次に、一番インパクトがあるのが、犯罪の内容。単なる殺人とか、殺人の特殊性とかではなく、「死体を家庭の風呂場で解体して生ごみとして捨てる」というもの。ここでも、「死体解体」という「非日常」とそれが行われ...この感想を読む
OUT~妻たちの犯罪~の登場キャラクター
香取雅子
よみがな:かとりまさこ 年齢(作品時):40歳 性別:女性 国籍:日本 住まい:東京都多摩地区 特徴:仲間内ではリーダー的存在 過去:優秀すぎて煙たがられ退職に追い込まれる 前職:信用金庫に努めるキャリアウーマン 現職:弁当工場でパート勤務 家族との関係:険悪