貧乏姉妹物語のあらすじ・作品解説
貧乏姉妹物語は、2006年6月から9月にテレビ朝日などで放送された全10話のアニメである。原作かずといずみ、シリーズディレクターは貝澤幸男、東映アニメーションにより製作された。 この作品は、山田きょう、あすの姉妹を主人公に、貧しいながらも明るく生きる姿を描いた。母親は妹のあすを産んだ直後に他界、父は多額の借金を抱え失踪してしまう。築40年のアパートに二人暮らしで、姉きょうは新聞配達のアルバイト、妹きょうは家事をこなす日々を過ごす。周りの人々に支えられながら強くたくましく生きる姉妹のハートフルストーリーである。 作者によると姉妹のモデルは知人の子どもで、桜のあるアパートは作者の実家であり、実際に部屋を貸していた。またアニメの第8話では声優の小坂朋子が小坂先生のキャラクターで友情出演していた。原作のアニメ化のほかに、原作をベースにしたドラマCDやアニメのDVD化されている。DVDの初回特典にはきょうとあすのメッセージCDが全5巻に付随した。
貧乏姉妹物語の評価
貧乏姉妹物語の感想
豊かな心で過ごす毎日
中学生の「きょう」。姉、新聞配達員、大黒柱。小学生の「あす」。妹、10歳未満でありながら料理をはじめ家事バッチリ。そんな姉妹だけで暮らす二人には、もちろんそうなった事情があります。母は亡くなっていて父は蒸発。何という身の上。しかしながら二人はそれを安易な道外しの口実に使ったりなんてしません。姉妹で支え合って誠実に生きることを自然に選んでいます。お金に余裕があるわけじゃないけど心が豊かな暮らし、したいじゃないですか。二人みたいに。でもこの姉妹は、世間に背を向けて二人だけの世界に閉じこもってる訳じゃない。周りの人もつい力を貸してあげたくなるのは、二人が頑張り屋にして優しい、開いた性格だからかな。何てことないシンプルな食事も、二人で食べるからご馳走。相手を思い遣るからこそ生じるすれ違い。お互いを大切にできてるからこそ、楽しい毎日。身につまされるものがあります。小さなことにも感謝を忘れちゃダメで...この感想を読む
貧乏が創り上げた、ただ者ではない貧乏姉妹。
作画が地味だなぁという印象を抱かれるかもしれない。しかし設定が尋常ではない。貧乏で、親が居ない姉妹が健気に日々を生きていく物語。「それ、笑わせようとしているのか?泣かせようとしているのか?」という場面が沢山ある。いや多分、笑って良いんだと思います…多分。姉妹の声がとても可愛く、キャストには蒼々たる声優陣が名を連ねている。お金も大切だし、生きていくには必要なもの。だけど。支え合っての人生。姉妹は手を取り合い、愛し合い、助け合い、懸命に、つましく、野に咲く花のように強く生きている。幸せってなんだろう?私達は幸せだろうか?この姉妹のように、強くたくましく美しく生きているだろうか…
貧乏姉妹物語の登場キャラクター
越後屋金子
よみがな:えちごや きんこ 年齢(作品時):15歳 性別:女 特徴:大企業の跡取り。田姉妹との交流で節約を覚え始めただけでなく銀子と一緒にいることの大切さを思い出す 趣味:倹約 物語上での目的:幼い頃、いたずらで銀子を怪我をさせてしまった為、その責任感で彼女が真似ても平気な完璧人間になるために節約家...
山田きょう
よみがな:やまだ きょう 年齢(作品時):15歳 性別:女 住まい:すずめ荘 性格:がんばり者だがドジで天然気味 特徴:朝夕に新聞配達、夜に小学生の家庭教師をしながら生計を立てる。日々の新聞配達で脚力が鍛えられているため、運動神経が良く、いろいろな部活からスカウトが来る 価値観:妹のあすを溺愛しており...