悪い子って何なんだろう。
小さい子供にとっては、「今この瞬間にやりたいこと」が全てらしいです。そこに理性とか思慮はなくて、突発的に動いてしまうんですね。 もう少し大きくなると、やっていい・悪いの区別やその理由が理解できるようになり出すものですが、その境目の困った子とその親に読んでもらいたいです。 私が思うまでもなく、既に有名ですけどねこの本。 主人公であるしげるは、園の決まりという決まりを破り、ワガママで、かといって権利や欲求は通したい子供。 むしろ権利や欲求を通した結果が決まり破りということか。 ちゅーりっぷほいくえんでは、きちんと躾けられます。ものおきに入れますよ! と。 私含めて親からしてみればしげるは完全に嫌な感じだと思うのですが、もしや子供の読者からしたら自分の欲求を叶えてくれるヒーローめいたところもあるんじゃないかな、ってちょっと思ったり。 だから子供が読むと、ちゅーりっぷほいくえんの先生たちが敵みたいに見えるのかも? 娘がもう少し大きくなったら読んで感想聞いてみよ。 終盤の章で出てくるいやいやえんでは、おばあさんが一人でしげる的な子供ばかりを集めて保育しています。保育というか。やりたい放題させています。 でもワガママに伴うリスクは一応学ばせてる模様。 そこに行くことになったしげるは、一日いて改心したのか、自ら元の園に戻ると言い出すような場所です。 迷惑をあんまり掛けない普通の子供は、やっぱり良いことして褒められるっていう成功体験の積み重ねで落ち着きを手に入れてるのでしょうか。 でも、「男の子っていつ言うこと聞くようになるの!?」「25とか」っていうママタレさん達の会話の断片をテレビで見かけた気がします。 そんなに奥が深くなくてもいいのに…育児…
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