塩狩峠の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

塩狩峠

4.404.40
文章力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
4.50
設定
4.38
演出
4.50
感想数
5
読んだ人
8

塩狩峠の感想一覧

三浦 綾子による小説「塩狩峠」についての感想が5件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

信仰と生

図書館で初めてこの本を読んだ時、最後らへんで思わず涙を流しそうになりました。場所が場所なので泣いてはいけないと思ってはいたんですが、こらえきれませんでした。自分自身を犠牲にするという選択肢を選び、大勢の乗客の命を主人公(彼)は救います。本文中にもありましたが、彼の死は本当に彼らしいと思いました。この話の舞台は今とは価値観がかなり異なる明治時代(古い)ですが、キリスト教徒として生きた彼の精神は、私の心にも強く響きました。。私は信仰してはいないのですが、彼のような澄んだ心もてたらどんな幸福だろう。そんなことをこの本は考えさせてくれました。これからも悩んでいるとき、苦しいときがあったらまたこの本を読み返したいと思います。そして彼の生涯を再認識するたびに、私は、彼から大事な何かをもらって、生きていくことが出来るだろうと思います。心の柔軟な10代にぜひ読んでいただきたい作品です。この感想を読む

4.54.5
  • 140view
  • 390文字

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