何も見えないけど、何か感じる恐怖 - ロスト・アイズの感想

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ロスト・アイズ

4.004.00
映像
4.25
脚本
4.00
キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.00
感想数
2
観た人
2

何も見えないけど、何か感じる恐怖

4.04.0
映像
4.5
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.0

評価が良かったのでレンタルしました。スペイン映画です。 結論から言うと、色んな悲しみ、恐怖が入り混じった悲しいホラーです。 知名度は低いですが、個人的には良作だと思います。 パッケージはえらい怖い感じですけど、ああいうイメージではないです。 アンヘルは、自分の存在を認めてもらえない、影のような存在。 だけど、相手が盲人であれば気付いてくれると考え、相手を失明させて頼ってもらうことで、自分の存在を示そうとします。なんという屈折した感情。 そんなアンヘルの対象に選ばれたのが、主人公フリア。 姉が死に、夫が死に、更には自身が失明。 目が見えないっていう状況は、裸眼2.0の自分にとって想像がつかない怖さ。 それなのに、更に見えないものが見えたり、周りで誰かが動き回ったりなんて耐えられないと思う。 この2人が映画の中心になっています。 あとはちょいちょい疑問があるのですが、アンヘルはなんで、 お母さんが目見えない(と思っていあた)のに離れていったの? それと、お母さんが実は目が見えてたとしたら、なんでフリアがたまたま家に行ったときサングラスしてたんだろう。 それと、女性の盲人に対して男の看護人なんてつかないでしょ。 性的虐待とかの可能性を含めて。 「空を見上げる必要はない」 「君の瞳の中に宇宙が見えるから」 はいいセリフだったね。星空も綺麗。

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ロスト・アイズ ~『愛の物語』

はじめにタイトル読んだままの、視力を失った女性がヒロインの”人的ホラー”。サスペンス・ミステリー作品です。ポスターめっちゃ怖くないですか?おばけが出てこない人間的な怖さのホラーをなんて呼ぶべきがずっと悩んでるんですが、いわゆる精神異常を指す言葉を用いた”サイコホラー”とはこの作品は呼びたくない。なぜならこれは、『愛の物語』だからです。 ☆簡単なストーリー☆双子の姉の死を自殺とは思えなかったフリアの背後に謎の男が迫る。”透明人間”と呼ばれる彼は誰の記憶にも残らず次々と痕跡を消してゆく。失明して手術を受けたフリアの介護人となったその男は親身に目の見えないフリアの介護を続け、完全に騙しきっていたが、隣人の少女によってフリアは真実を知る。すったもんだあって少女は殺され頑張って逃亡した先の盲目の老婦人が実は目は見えてるし介護人のママだしでフリアは「死ぬか俺と生きるか」と最悪の決断を迫られる。一度...この感想を読む

4.04.0
  • reinyreiny
  • 212view
  • 3222文字
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