何も見えないけど、何か感じる恐怖
評価が良かったのでレンタルしました。スペイン映画です。 結論から言うと、色んな悲しみ、恐怖が入り混じった悲しいホラーです。 知名度は低いですが、個人的には良作だと思います。 パッケージはえらい怖い感じですけど、ああいうイメージではないです。 アンヘルは、自分の存在を認めてもらえない、影のような存在。 だけど、相手が盲人であれば気付いてくれると考え、相手を失明させて頼ってもらうことで、自分の存在を示そうとします。なんという屈折した感情。 そんなアンヘルの対象に選ばれたのが、主人公フリア。 姉が死に、夫が死に、更には自身が失明。 目が見えないっていう状況は、裸眼2.0の自分にとって想像がつかない怖さ。 それなのに、更に見えないものが見えたり、周りで誰かが動き回ったりなんて耐えられないと思う。 この2人が映画の中心になっています。 あとはちょいちょい疑問があるのですが、アンヘルはなんで、 お母さんが目見えない(と思っていあた)のに離れていったの? それと、お母さんが実は目が見えてたとしたら、なんでフリアがたまたま家に行ったときサングラスしてたんだろう。 それと、女性の盲人に対して男の看護人なんてつかないでしょ。 性的虐待とかの可能性を含めて。 「空を見上げる必要はない」 「君の瞳の中に宇宙が見えるから」 はいいセリフだったね。星空も綺麗。
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