全部脱いじゃえばなんてことない - フル・モンティの感想

失業した6人の男が、それぞれ事情がありながらも「金になるなら何でもする！」と腹をくくって、失われた生活を取り戻したい一心でストリップの練習を始める。しかし脱落者が出たり、会場代が払えなくて元妻にお金の無心をしに行ってあっけなく断られたり、工場跡地で練習してたら警察に連行されて万事休すと思ったら、このことが新聞に取りざたされて、逆にチケットがバカ売れしてしまったり、そのことがあってからメンバーに火が着いて練習にも実が入る。 そして、ついに本番の日。日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮できるか・・・・・・！？ この作品が映像化されるや否や世界中で「フル・モンティ」ブームが起こり、ブロードウェイでも舞台化されました。さすがにその際は全裸はなかったそうですが、それでも世の女性たちがこの作品を絶賛したと思います。 この作品のおすすめシーンは、銀行で順番待ちしていたメンバーたちが、みんなこっそり同じ動きをするシーンです。みんなの揃い方が半端なかったので、笑いが止まりませんでした。 入り口と方法はヘンだったけど、家族の愛を取り戻したいいち小市民のしがないオヤジたちが、最後の最後に脱いだシーンはワイセツというより殻を破った瞬間を拝めたようで、非常に感動しました。