怖いだけの作品じゃない
数年前、原作が人気漫画になっている、という話は聞いていましたが、 「どうせ巨人に食われるだけのパニックものだろう」となめてかかっていました。 しかし、アニメの制作会社が『攻殻機動隊』などを作ったProductionI.Gと聞いて、 駄目元で見始めたところ、見事にはまってしまいました。 当初期待していた映像の美しさはもちろん素晴らしかったです。 作中に登場する立体機動装置による戦闘シーンは何度見ても惚れ惚れします。 しかし、何より引き込まれたのは登場人物の一人ひとりの生き様でした。 ただ「食われる」「殺される」ということに追い詰められて戦うのではなく、 「自由のために」「守りたいもののために」と戦う兵士たちの姿に心打たれました。 また、兵士に限らず、逃げることしかできない民衆一人ひとりからも、 家族を守りたい気持ちや、守ってくれる兵への感謝が感じ取られます。 グロテスクだったり、残酷なシーンがあったりはしますが、 決してそれだけの作品ではないと思いました。
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