安定のBASARAクオリティを楽しむためのアニメ
TVアニメ第1期で耐性はついていたけど気になるのはやっぱり作画
作品本編に触れる前に一言だけ。これだけは声を大にして言いたい。
なんで戦国BASARAのアニメは作画が安定しないんだよおおおおお!!!!!!
はい、すっきりした(にっこり)。
制作は第1期と同様にプロダクションI.Gです。まあ1期もね、大概作画が崩壊しているシーンも多かったですし、純粋なゲームファンとしては「もうゲーム内のクオリティーでアニメ作って!!頼むから!!なんかもう笑うに笑えない感じの残念作画は止めて!!」と懇願するレベルでして。テレビアニメ版1期で耐性がついているファンですら、2期の作画崩壊は残念だなあと思った次第です。日本のアニメ業界の闇を見た。そんなことより話を本編に戻しましょうか。
戦国BASARAシリーズで言えば、ストーリーは豊臣秀吉時代ですね。だから徳川家康はほとんど登場しません。はい。家康ファンの皆さんごめんなさい。今回もストーリーの主軸となるのは、伊達+真田です。ルートで言っても伊達・真田ルート。時々、慶次。そんな豊臣秀吉を倒すまでのルートが描かれています。
……と言ってもですね。さっき徳川家康の話をしたでしょ?ほとんど登場しないって。
最終話付近で、家康がいいとこだけ持って行きます。
ええ、ガチで。
こんなん石田三成じゃなくても「家康うううううううう!!!!!!」って絶叫したくなりますって。おいおい。TVアニメ版で家康そんなに出てきてないじゃん。ちょこちょこ登場してたけどもさ。ほとんど伊達+真田でストーリーが進んでいたのにいきなり「家康うううううううう!!!!!!」ですよ。しかも今回放送された第2期でね、ちょこっとだけど。本当にちょこっとだけど。家康と三成が仲良く絡んでいるシーンもあるんですよ!数秒だけどね。もうこれ家康・三成絡みが好きなファンとしては胸が切なくなる。話の主軸は真田・伊達ルートだけどね。
もうしっちゃかめっちゃかしているように思えますが、安心してください。
これが安定のBASARAクオリティ。
往年のファンだったら受け入れられる。新規だったら驚いてしまう。
まあテレビアニメ版でもBASARAはBASARAだったということを念頭において、振り返りたいと思います。
ストーリー?そんなことよりレッツパーリーヒャッハー!
良くも悪くもBASARAノリ。
伊達・真田を主軸に話が進みますが、前半の政宗様の落ち込み具合は異常です。いつもレッツパーリーとか言ってる独眼流なのに、パーリーできません。静かに療養しすぎてます。一方永遠のライバルというか好敵手の真田側。こちらは元気が有り余っちゃってますね。親方様と平常運転ですもん。
もうこのギャップがすごいの。ゲーム内では2人とも「ガンガンいこうぜ」タイプだし、もういつでもレッツパーリーしちゃってるパリピタイプなのに、2期の政宗様はパリピどころか陰キャ街道まっしぐら。落ち込みすぎて床に伏せっちゃってる。1人のBASARAファンとして、床に伏せたままの政宗様の姿ばかりは観たくないと思っちゃう。
ですが、安心してください。話が進むにつれて、政宗様もちゃんと回復します。
通常通り、レッツパーリーし始めますから大丈夫です。
TVアニメ第2期では、どうしてもストーリーが現在の関東~東北地方に偏っちゃっていまして。史実も加えて致し方がないところではありますが、西日本勢のキャラが好きな人にとってはかなり物足りないと思います。オクラさま(毛利元就)もアニキ(長宗我部元親)も出番は少なめ。この2人のアレコレを楽しみにしている人にとっては、正直物足りないです。
天下も取りたいけどとりあえず好敵手と戦う
BASARAシリーズといいますか、実在する歴史モノ全般に言える事ですが。ストーリーを考える時に、史実にある程度基づいた作りなのか、それとも完全フィクション路線で進むのか難しい問題ですよね。実際にBASARAシリーズに登場する歴史上の人物にも、現在進行形で子孫と呼ばれる方達が普通に生活しているわけですし。
BASARA2期でもね、言うたらみんなが目指したいのは徳川家康のポジションだったわけですよ。いわば天下統一。下克上。石田三成のメンタルがボッロボロになっても、後々ね、家康vs三成っていう新しい展開が待っているわけでして。
そんな中ね~天下が取れなかった2人ですよ。真田と伊達の2人は、最終的に2人で戦い始めます。TVアニメ版の最終話は『蒼紅決死戦! 激闘の果てに吹く風の音よ!!』ってタイトルなんです。あれ?天下取るって話はどこへ?!今さらですがBASARA初心者向けに説明すると、蒼=伊達政宗。紅=真田幸村です。2人の衣装も蒼と紅。
で、そんな2人が結局今回も天下はとれないわけですが、キャッキャウフフと言われるレベルで戦い始めます。しかも2人だけじゃなくて、2人の従者まで戦いはじめます。片倉小十郎と猿飛佐助ですね。猿飛佐助にいたっては史実ではなく架空の人物説が有力です。
2 vs 2で戦うのではなくて、あくまで1 vs 1 × 2ペア状態でして。
えーっと……戦国BASARAって、とりあえずペアになっとけば良い的風潮がありまして……ね……(遠い目)。
腐女子といいますかオタク界隈といいますか。とにかくカップリング厨と呼ばれる方達にとっては、とっても都合が良い展開で話が進んでいきます。
伊達・真田主従が好きな人は、今回のシリーズも楽しめるんじゃないかなあ。他キャラ推しの人が観ると、ほぼほぼうーんとなります。
・推しキャラが出ている
・推し声優が出ている
・何でも良いからBASARA好き
そんな人達以外からは、きっと酷評が待っているかと末筆ながら思った次第です。
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